首輪の破壊そして解放

とりあえずニュール達ここにいる経緯や首輪を破壊して解放しようとしていること話しているうちに、かなり落ち着いてきたみたいだった。

俺「というわけで決して買ったり、無理やり連れてきたりしているわけではないぞ」

ガボ「事情はわかった。」

クリスタ「しかしどうやって破壊を?剣ですら傷つけれない代物を」

ガボ「ん〜だったらよおあの包丁でやったらいいんじゃあねえか?」

俺「ニュールに提案して見たが一先始いっさきはじめだと首まで切れそうで却下された」

クリスタ「すいません、その包丁とはどのような物ですか?」

俺「ああ、そういえば見せてなかったな」と言って取りに行く。

ガボがクリスタに向かって「腰抜かすなよ」と笑いながら言っていた

俺「これが作った包丁だ。銘は一先始いっさきはじめという」

クリスタ「手に取って見てもいいですか?」

俺「いいけど手を切らんようにな」

ガボ「切ったら指とかなくなるぞ」

クリスタが恐る恐る持ち上げて見ていると急に包丁をおいて、「あなたとはぜひ取引をしたい。こんな包丁今まで見たことがない」

ガボが「そりゃそうだろうだって国宝級だもの」

俺は「取引は頼む。ただ、ロングソード系は卸せないけど」

クリスタ「ああ、包丁だけでも構わない」

俺「なあガボ、あの包丁レベルの刃物で首輪切れそうか?」

ガボ「試したことねえけど、もしかしたら出来るかもな。」

俺「そうか…試してみるか。」

俺は「今日はもう遅いから寝よう」といい、どこに寝させるか考えていると、クリスタが「外にテントを張ってそこで2人で寝る」とのことだったので「すまんな」と言った。

俺は布団に入るとすんなり寝れた。

朝起きると早速鍛冶場に向かう。すでにアイウィンが準備してくれていたみたいだ。

俺はすぐに火床に火を入れると『首輪用6』の材料を入れて赤めた始めた。

赤まったら、必要な長さになるまで叩いて伸ばしていく。

そして草刈り鎌のような形に形成してから刃を打ち出していく。

やすりで凹凸を無くしてから刃になる部分に焼きを入れた。

今日中に研ぐか迷ったが早めに首輪を壊しておきたいので研ぐことにした。

アイウィンに研ぐことを伝えておく。今回は一晩だけ研ぐことにすることにした。念の為アイウィンに「明日の昼まで研いでいたらぶっ叩いてでもやめさせて布団に突っ込んでくれ」といっておいた。たぶん大丈夫だろうと思い、俺は砥石に鎌を当てて向き合い始めた。

研ぎ始めて1時間した頃に鎌の表面の研ぎ目が揃い、裏面に取り掛かる。

また1時間ぐらいした頃に裏面も研ぎ目がそろった。

俺は一息ついてから砥石を目の細かいものに変えて研いでいく。それを5回ほど繰り返していき、仕上げに差し掛かる時に周りが明るくなっているのに気がついた。

俺は「もう一踏ん張り」と呟きながら仕上げの砥石を手に取り、磨いていく。

少しずつ光沢がでてきて、ニヤニヤしているとなんだか外から爆発音が聞こえて来て(クラクが魔法打ってんだな〜)とか思ってると、ニュールとリーシアのクラクへの叱る声が聞こえた後、静かになった。

そして柄を作ってついに完成した。

俺は鎌を持って外に出ると「とりあえず完成したけど誰から試す?」と聞いた。

ニュールとリーシアが迷っているとルードが「俺からやってくれ!」と言ってきたので俺は「わかった」と一言だけ言ってルードの後ろにまわり、首輪に鎌を引っ掛けた。

俺は鎌を自分の方にゆっくり引くと「金属同士が擦れる嫌な音を立てることなく」スッと抜けた。

俺はルードの首輪を回して反対側も刃を通すと「カラン」と音を立てて地面に落ちた。

ルードは首を触れて涙を流していた。ビックリして「どっか切ったのか?大丈夫か?」慌てていたが、ルードが「いや、違う。取れたのが嬉しくて」と嗚咽を漏らしながら泣いていた。

落ち着いた頃にクラクの首輪を破壊したら飛び跳ねて喜んでいた。

そのままニュールとリーシアの首輪も破壊した。

俺は「みんなこれからどうする?自由になったんだ。この家に居てもいいし、街に出てもいいがどうする?」と聞いたがみんな「とりあえずは家にいる」で決定した。

首輪がなくなり、外に出歩けるようになったので近いうちに街へ行くことにした。

ついでに色々な日用品を買い揃えておきたいしちょうどいい。

そして首輪を拾い上げて、じっくり見てみた。

首輪の中は直径2cmほどの赤いビー玉みたいな物と何かの線がコイル状になっている以外は中身は何もなかった。

俺が頭を抱えて悩んでいると、ニュールが横から「たぶんこの魔石のせいよ」と言って指さした。

俺は自分の中で仮説を立てていく。

『この魔石でどれだけのエネルギーがあるのか』や『これが電池の役割を担っているならなくなるはずだが、どの程度放電すれば無効になるのか』などを考えていると、急に魔石にヒビが入って、バラバラに砕け散ってしまった。

俺が「あぁ、実験材料が…」と言っているとリーシアが苦笑していた。

俺はアイウィンと協力して中の導線を抜き取って、鉄の部分と線の部分で仕分けをした。

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この小説は趣味程度でやりますのでかなり更新が遅くなります。

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