商人

ニュール「もーわかんない」

リーシア「これ難しすぎ〜」

俺「がんばれ〜」

ニュール「あーもうダメだー」

俺「おいおいまだ筆算もあるぞ〜」

ニュール・リーシア「あっ(察し)」

そんなことを言いつつ、俺は笑っていた。そして気づいた頃にはもう辺りが暗くなっていた。

俺が布団に入るとニュールが抱きついてきて、「隣で寝てもいい?」と言ってきた。別にそこまで問題はないので「別にいいぞ」というと「やった」と言ったと同時に「あ、ずるーい」とリーシアがくっついてきた。

俺はモフモフと柔らかいもに挟まれながら俺は眠りについた。

翌朝起きると上にクラクが追加されていた。どうりで途中から息苦しかったわけだ。

俺はクラクをどかして起きる。そして鍛冶場に向かい、準備をする。

『首輪用3』の材料を準備して後何回折り返すか考える。

俺は「後3回ぐらいか」と呟いているとアイウィンが鍛冶場に入ってきていたのでアイウィンに「ルードと一緒に木を取ってきてくれ。作業場や研ぎ場を作るから多めに頼む。2人で足りないようならニュールたちも一緒にやってもいい。」と言って火床の中に材料を入れる。

赤まったら火床から出し、切り込みを入れる。そして折り返して沸かして叩く。そしてまた切り込みを入れて折り返して火床に入れる。「やはり1人でやると時間がかかるな」と思っていると、鍛冶場の入り口から聞き覚えのあるでかい声が聞こえてきた。

???「邪魔するぞ〜」

俺「おう…ってガボじゃないか」

ガボ「アイウィンはどうだ?うまくやってるか?」

俺「ああ、共同して一振り打ったぞ」

ガボ「本当か?!できれば見せてくれ」

俺「これが終わったらな」

ガボ「手伝うぜ」といいながら大槌を持つ。

俺「腰壊すなよ」と笑いながら言った。

俺は火床から材料を取り出すと金敷の上に置いてガボに叩くように指示した。

ガボは俺の思うような威力と位置に槌を振り下ろしてくれたお陰でかなりの速度で進んでいった。目標回数折り返し鍛錬をしたところで炭を片付けて、冷めたら『首輪用6』と書いておく。

そうして神棚の前に置いてある一行陽陰を手に取り、鞘から出して渡す。

ガボは丁重に受け取るとまじまじと見つめていた。

((見方や目の輝きは親子だな))と思いニコニコしていると、ガボが「これは…うん、聖剣レベルいやそれ以上だな」と呟いていたのを聞き逃さなかったが特に言及はしないことにした。

なんだかんだしているとアイウィンが鍛冶場に入ってきて、「師匠切り出し終わりました…って親父?!なんでここに」と言っていた。「なんでって娘の状況は見に来るだろ。それにここの鍛冶場を見にきた」と言っていたので俺は鍛冶場を出て2人だけにしておいてニュール達に計算を教えに行く。

計算を教えているとクラクが「魔法の威力が上がったから見てくれ!」と言ってきたので俺は風の魔法で2枚障壁を作り、そこに打ち込むように言った。

そうしないと俺の二の舞になるかもしれないからだ。

クラクはすごいスピードと威力で打ち込んでいるが、壊れる様子はない。

もし壊れても一応もう一つあるからなんとか被害は出ないと思う

俺はクラクに「一枚目の障壁が割れたら打つのやめてくれよ」と言ってその場を離れ、計算用の問題集を作る。

問題をニュール達に渡した後、ガボに「あの街に金属とかを扱う商人ってよく来るか?」と聞き、「ああよく来るぞ。なんなら紹介しようか?」と言ってくれたので俺は「ぜひ頼む」と言った。

色々と打ち合わせした後にガボは「やっべ用事あるんだった」と言って走って帰って行った。

アイウィンが「また遅れそうになってる」とか言ってたな。よくやらかす人なんだろうと思い、(紹介が遅れるのはやめてくれよ)と心の中でつぶやいた。

気づくと辺りがオレンジ色に染まっていたので、みんなに家に入るようにいい、雑談しながら家に入った。

夕飯を食べながらふと(この世界の科学を大きく進めてもいいのだろうか)とか(魔法との相性とかどうなんだ)とか考えているとドアを叩く音で一気に現実に引き戻された。

俺はみんなとの間に魔法で仕切りを作って見えなくしておいた。

「静かにしておいてくれよ」と小声で伝えるとそっとドアを開けた。

するとそこに立っていたのはガボと20代くらいの細い男性だった。

俺「…確かに紹介してと頼んだけど…早すぎない?だって夕方ごろに走って帰ったよね?」

ガボ「ああ帰ったぞ。そん時の用事がたまたま仕入れだったから商人に紹介したらぜひ見たいって言うもんでよ連れてきた。」

俺「あんた名前は?」

「申し遅れました私はジョム・クリスタと申します。」

俺「わかった。じゃあガボ・クリスタ、ここから先は他言無用な」

そう言って魔法を解く。すると2人は開いた口が塞がらないようで放心状態でニュールたちを見ていた。

そこまで驚くことか?と思っていたが、このことはかなり大ごとらしい。

クリスタが「これは国際問題になる」とか「なんでこんなたころに…」とか言ってた。

よくわからんがかなりやばい状況であることは確かだった。

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この小説は趣味程度でやりますのでかなり更新が遅くなります。

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