作刀8
鞘の端と柄がピッタシ合うように合わせつつ、うまく収まるように削っていく。
そうして
目釘を作り終わり、一行陽陰を持って神棚の前に行きお供えをして神様に刀が完成したことを伝える。
俺は「そういえばクラクが見当たらないな」と言ってニュールにきくと、「3日前ぐらいに『モンスターを狩ってくる!』と言って出ていったきり帰ってきていないな」と言った。
「まあクラクの実力なら生きてはいるだろう」と思っていた
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とある城内
デライト「山を消したのはあいつで間違いなさそうです。」
???「そうですか。引き続き監視をお願いします。」
デライト「はい。」
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消し飛んだ山付近
副騎士団長「上からと言うよりも地上から横から消された感じだな」
騎士団長「ああ、しかもとんでもない威力で。」
副騎士団長「これが王国に向いたらと思うとゾッとしますね」
騎士団長「そうだな。引き続き警戒は怠るなよ」
副騎士団長「はい。」
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あとはアイウィン達に任せて鍛冶場を出て、木を切りに行く。
「この木にしよう」と独り言を呟いて斧を振りかぶって切り倒す。
そうしているとニュールが「手伝おうか?」と聞いてきたので「いや、いい。それより掛け算は大丈夫か?」と聞いたら、ニュールがわかりやすく焦り出して、「あはは、やばいかも」と言って走っていった。
俺は切り倒した木の枝を切って、皮を剥がしてうまく切り分けてから家に運ぶ。
切り分けた木材を運んでいると、アイウィンたちが鍛冶場から出てきて「師匠手伝いましょうか?」と聞いてきたので俺は「いいよこれは鞘とかに使うやつだから。」と言って鍛冶場に運び込んだ。
とりあえず鍛冶場の隅に立てかけておく。
そうして俺はニュールたちに勉強を教える時間がやっとできた。
ニュール「あ〜疲れた〜」
リーシア「掛け算覚えるの大変」
俺「かなりできるようになってきたな。次から割り算をやるか」
ニュール・リーシア「あっ、終わった」
そういうと俺は笑いながら家に入って行った。
みんなでご飯を食べて、布団に入ると何やらもふもふの毛玉が上に乗っかって来た。
俺は「上に乗っかられると寝られないんですけど…ってクラク?!」
ビックリして俺が慌てていたが、クラクは呑気に寝息を立てていた。
「ったく、風邪ひくぞ」といいながらクラクを持ち上げてクラクの布団に突っ込んで布団に戻る。するとニュールが俺の布団に入っていた。
ため息をつきつつ「自分の布団に戻れ」と言ったらしょんぼりした顔で戻って行った。
俺は布団に入ってようやく意識を手放した。
翌朝俺は朝飯を食べる前に鍛冶場に行き神棚の前にある一行陽陰を持った。
「しっかりと
「ああ、いいぞ」と言ってアイウィンに鞘から抜いて渡した。
アイウィンは一行陽陰に吸い込まれそうな勢いで見つめていた。
「おいおいあんまり顔を近づけると切れるぞ」と言った。
するとアイウィンは「はっ、危なかった。」と言って再度刀を見た。
しばらく色々な角度や方向からしばらく見ていた。そうしてアイウィンは「ありがとうございます。」と言って刀を返してきた。俺は一行陽陰を受け取ると鞘に静かにおさめて、神棚のそばに置いた。
ふと気づいたらルードが鍛冶場にいて、今日の鍛錬の準備を進めていてくれた。
俺はルードの首についてるものを見て、「そろそろ外さないと色々めんどくさくなりそうだな」といいながら小割した材料を積み沸かしをした。そうして積んだのを火床に入れて沸いたら叩くを繰り返して、昼前には2回折り返しが終わったところだった。
「もう一度折り返したら今日は終わりにするか」といい、火床に材料を入れる、するとアイウィンとルードが了解の声を上げて待機する。火床から一度取り出して真ん中あたりに切り込みを入れて折り返してからまた火床に入れる。
そして沸いたことを火の色などで見て確認し、取り出して金敷の上に置く。
鉄の爽快な音と共に火花が散った。この光景はいつ見ても綺麗かつ迫力がある。
俺は材料を伸ばしてから火床の横に置き、冷ましておく。その間に火床の片付けやら金敷の掃除やらをして、冷めるのを待つ。ある程度冷めたら『首輪用3』と書いておく。
そうして俺は鍛冶場を後にしてニュールたちに勉強を教えに行く。
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この小説は趣味程度でやりますのでかなり更新が遅くなります。
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