作刀6
俺らはどこで切っても同じ断面になるように叩いて延ばして、
そうして素延べをした材料を少し削り、傷の有無を確認する。先を切り、
槌の角で凹ませないようにして刃になる部分を打ち出していく。
その間にルードには炭切りをしてもらい、アイウィンは俺の作業を見てもらう。
そうして打ち出した材料の酸化膜などを削り、焼入れをすぐ行えるようにしてから鍛錬場を出た。
昼を過ぎたところでニュール達に昨日の夕方に作っておいた問題集を渡して、俺は焼き刃土を調合して、よく練ってから塗る準備をして、どういう刃紋にするかを考えながら土を塗っていく。
この時に薄く塗る場所に焼きが入り、厚く塗る所はゆっくり冷えて焼きを入れないようにして、切るところは固く、受けるうなじはしなやかにを実現しつつ、その境目に刃紋として現れる。
この刀の刃紋は
そうして乾燥にために置いておき、アイウィンに土を塗る意味を教えたりした。
そして俺はニュールとリーシアの様子を見にいくと、問題集がすでに終わっていた。
問題集の答え合わせをしていると心配そうな面持ちで俺を見ている。
俺は「全部あってるな」と言ったらニュールたちはホッとしていた。
するとアイウィンとルードが鍛冶場から出てきたので、夕飯を食べることにした。そういえばこの世界に米や味噌があるのか疑問に思ったがまた今度街に行った時に聞いてみることにした。
夕飯を食べた後に布団に入って目を閉じて、少ししたら後ろから何かやらかものが当たっているような気がする。
俺はそんなことはもう無視して眠りについた。
朝目が覚めると目の前に、大きな二つのタワワがあって少しビビった。ニュールが先に布団から出るのを待ってから、俺は少ししてから起きた。
そんなことがりつつ、朝食を食べて鍛冶場に入り、磁石とカゴを持って川に向かおうとした。その時にルードやニュール達に「一緒にいく」と言われたが、「騎士団にその首輪見られたらかなり面倒なので家にいてくれ。誰か家に来ても扉開けちゃだめだぞ」と言って出発した。
そうして少し歩いているうちに川に着き、磁石を川の中に入れて砂鉄の回収を始めた。俺は「昼頃には帰らなきゃな」と独り言を呟いていると、突然影になったかと思うと上から40mぐらいの背丈で赤い鱗に包まれたドラゴンが降りてきて、「あの山を消し飛ばしたのはお前か?」と問い詰めてきたので俺は咄嗟に「違います!!」と言ったら「嘘だ!お前からはとんでもない量の魔力を感じる」俺は(確かに魔力は他人よりは多いけど、そんなにかな?)と思いドラゴンに「俺ってどのくらい魔力が多いですか?」と聞いたら「ああ、私レベルに多いぞ」と言ってきた。そして俺は「あの山は鍛錬していて、気づいたら消えてしまっていたのです。なので俺は何もわかりません(嘘)」と言ってうまく誤魔化してその場を去ろうとするが、「待て、少し話をしようではないか」と言って人型になったはいいのだが…
まさか女(雌)だとは思わず、しかも服どころか布の一枚も身につけていないので俺は咄嗟に後ろを向き、持っていた着替えを脱いでその子に投げて、「これ着てくれ。じゃないと目のやり場に困る」ドラゴンは仕方ないなと言って「ほら着たぞ」と言ったので俺は振り向いて「は、はあ」と気の抜けた声で返事すると、ドラゴンの方から自己紹介をしてきた。
「私はレッドドラゴンのデライトだよろしく。」
俺「俺はグリーズ・アインです。」
デライト「早速だがアインはどうやってその量の魔力を手に入れたのかな?」
俺「え〜っと、魔法を使い続けていたらこうなったと言いますか…あんまりわからないです。」
デライト「そうか、なら魔法の使い過ぎで気絶したことはあるか?」
俺「一回だけ子供の頃に」
デライト「なるほどね〜」
デライト「ありがとう、話ができて楽しかったよ」
そう言うと同時に上着を脱ぎ捨てて、変身して飛んでいってしまった。
俺は(な、何だったんだ今の)と思いつつ上着を拾って砂鉄集めの続きをする。
そうして丁度いい頃合いに家に帰ると、ニュールが飛びついてきて「心配したんだから」と泣きながら顔を擦り付けてきていて、リーシアも涙目になっていた。
俺がわからないでいると、ルードが「師匠が家を出た後しばらくしてからレッドドラゴンが師匠の方向へ飛んんでいくのを見て、師匠が食べられてないかと心配してたぞ。」
俺が「あ〜あいつのことか」と特徴を言うと「まさにそれ」とニュールが抱きついて泣きながら言っている。
俺はニュールの頭を撫でながら「大丈夫、心配いらないさ」と言って、ニュールが泣き止むまでそうしていたら、日が暮れてきてしまっていた。俺はアイウィンとルードに「暗くなってから焼き入れをするから寝る前に鍛錬場に集合な」と夕飯時に言っておいた。
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この小説は趣味程度でやりますのでかなり更新が遅くなります。
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