リフォーム
俺は朝起きるとアイウィンと話し合った結果建て直した方がいい、となった。
とりえず仮の家を建てるべく木を切り出していく。
木材の加工だが例の包丁を使ったため、恐ろしい速度で進んでいく。
俺は木材が豆腐のように切れていくのを見ながら、「これは…売らなくて良かったかも」と独り言を呟いた。
手伝ってくれる人数も増えて、前回より仮家が完成した。
そうして家を解体して仮家に荷物を入れて、みんなが寝れるほどのスペースを確認し、家を作る柱を切り出しに行った。
柱を立てた後に壁と床を作り、屋根を作る。
アイウィンが近づいてきて「家を建てる時に支柱との間になぜ斜めに一本入れたのか?」と聞いてきたので俺は「四角で作ると横方向からの力に弱くて崩れやすいから“
アイウィンは「ふむふむなるほど」と納得した様子で離れて行った。
そうしているうちに辺りが暗くなってきたので仮家にみんなで入り、布団を敷くと眠りについたのだが、途中で何度か目が覚めて何か当たっている感触がするが確認する元気もなくまた眠りについた。
翌朝、アイウィンと家に入ると何か毛玉のようなものが屋根の下で丸まっており、ふしぎの思いながら見ていると「ふあぁー」と丸まっているものから聞こえてきた。
そしてむっくり起きてこちらをみて、一瞬ビクッとしたあとめちゃめちゃ威嚇された。
よく見ると、その首に例の首輪があった。俺はそっと家を出て、ニュールを呼ぶ。
ニュールが近づいてきて、わかりやすく説明をしてくれた。
どうやらこのモフモフは聖獣と呼ばれる種族であること。見た目は獣人とあまり変わらないが、大きな違いは魔力量が桁違いにあってかなり希少らしい。
彼女の名前はクラク・サワンでサワン帝国のだい5皇女であった事、そしてその帝国は魔族に乗っ取られた事、帝国から逃げている最中に誘拐されて気づいたら奴隷の首輪をさせられ、ニュールたちと一緒に移動していたことを話してくれた。その間ルードとリーシアはずっと俺の後ろに隠れていた。
ニュールはクラクを抱きしめていた。
しばらくして、家作りを再開する。
まだ完全にできていない壁やドア、土間と床を作り、部屋を仕切っていった。「やはり人数が多いと仕事が早いな」と独り言を呟いていた。
とりあえずクラクはここに住むこととなったが俺らは布団とかを街で人数分買ってこないといけないのでクラクに「すまんが今夜はここで寝てくれ。俺の布団を使っていいから」と言ったらクラクは無言で頷いた。
____________________________________________________________________________
この小説は趣味程度でやりますのでかなり更新が遅くなります。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます