師匠と弟子

アイウィンが今からすぐに引っ越ししますといい、走ってどこかへ行く。

少ししてアイウィンがパンパンに荷物が詰まったカバンを背負って戻ってきて、「よろしくお願いします師匠!」と言ってきた。

俺は一応ニュールに言うためアイウィンには1日待ってもらった。

ニュールに言うと「アインがいいならいいけど」と了承してくれた。

翌日アイウィンを迎えに行くと、とてつもない速さでカバンを取りに行き、「行きましょう師匠!」と元気いっぱいだった。

俺はアイウィンと色々話した。

いつ頃から鍛治を始めたか、どのぐらいやっているのか、今何が作れてどこまでできるのか、など…俺はアイウィンの腕や手のひらを見て、(ああ、この子はかなり伸びる)と思っていた。

家に着くと持ってきた荷物を下ろしてからニュールを紹介した。

ニュールは俺の後ろに隠れつつ様子を窺っている。

俺はアイウィンとニュールの会話の時間を設けた。するとかなり戸惑っていたニュールもアイウィンと話すようになりかなり打ち解けてホッとした。

そしてアイウィンと俺で川に砂鉄を集めに行くことにした。

護身用に例の包丁を持って行った。それから砂鉄集めの効率が2人になった分かなり上がった。そして日が傾いてくる前に二つカゴが一杯になった。まだ日が暮れるまで時間があるので一度家に戻って砂鉄のカゴを置くとニュールが逃げてきた方向に単独で向かってみることにした。もちろん護身刀ならぬ護身包丁を持って…

しばらく歩くと大破した馬車と鉄格子が見えてきて、俺はゾッとしたがニュールに聞いていたほかの奴隷の遺体なく、御者の遺体が1体あっただけだった。

俺は御者の遺体を埋葬してから、気を取り直して辺りを捜索する。

しばらく近くを散策していると急に草がガサガサと揺れはじめ、俺は包丁の柄に手を掛けて恐る恐る近づいて行った。

すると、獣の耳と尾が生えた兄妹らしき獣人がそこにいた。首を見ると例の首輪が付いており、首輪を外そうとして兄の方が動けなくなっていた。

俺が「大丈夫か?」と声をかけると妹の方がビクッとして震えていた。「大丈夫俺は敵じゃない。」と言うと兄の方が動けないまま「ほんとか?!だったら助けて欲しい」と言ってきた。


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この小説は趣味程度でやりますのでかなり更新が遅くなります。

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