試し切り

とりあえず包丁が完成した。ニュールが起きてきてしまった。どうやら作業音で起こしてしまったみたいだ。だがちょうどいい寝起きのニュールに顔を洗わせて、包丁が完成したことを伝えて物をみせた。するとニュールが驚き、「何これ!魔力が重なって増してる!」と目をキラキラさせて眺めてる間に近くにあった藁の紐を束ねてまな板の上に乗せ、ニュールに切らせてみた。すると包丁の刃を軽く乗せただけで包丁の重さだけで藁束を切り、包丁がまな板に深く食い込んでいた。ニュールはびっくりして少しパニックになっていたので俺は持っている包丁を置くように言う。刃物を持ったままパニックになるのはかなり危険だから焦らず置くことをニュールに言った。

俺はこの包丁の使い道に困っていた。ただ料理に使うにはまな板が切れるので使いずらすぎる。かと言って使わないのも勿体無いそうして考えてるとニュールの奴隷の首輪が目に入り、これはどのくらい切れるか試したくなってしまった。

包丁の試し切りをすべく外に出て少し大きめの木に刃を当てる。

すると当てただけなのに深く、抵抗なく刃が入って行く。

一度包丁を引いて今後は思いっきり木に当ててみる。

すると「スコーン」と言う音と共に木が倒れ、俺は驚きながら切り株を見ると恐ろしいほどに断面が綺麗だった。

包丁を見てみるが刃こぼれはおろかまがりもなく、切れ味も全く落ちていなかった。

俺は(これはやりすぎだな)とおもいつつニュールを見て言う。

俺「これで首輪切れるかな?」

ニュール「もしかしたら切れるかもしれないけれど私の首まで切れそうだわ」

俺「そうか…それもそうか。確かに危ないな…」

俺は考えながら安全な形状を考える。

そうなるとやはり鎌のような形状になってくる。

それに先手さきて(大槌を持って打つ人)がいないとやはり時間もかかるしそれにとにかく疲れる。

今回作ったのは包丁だからなんとかなったものの、刀になるとやはり必要になってくる。

最悪、機械ハンマーみたいなものがあるといいのだがこの世界にある訳がない。

ニュールに「やってみるか?」と言って大槌を持たせようとしたがかろうじて持てたが振ることができず、常にふらふらしてた。

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この小説は趣味程度でやりますのでかなり更新が遅くなります。


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