玉鋼の作成

俺はニュールに川に入ってもらっている間に着替えて濡れた服を干しておく。

ニュールが川から戻ると同時に俺は砂鉄を集めに行く。

砂鉄を集めてカゴがいっぱいになる頃には日が暮れ始めていたので家に帰る事にする。

ニュールは少し慣れてきたようでビクつきが少なくなってきた。

俺たちは家に着くと、家事を終わらしてから少しぼーっとしていてふと横を見るとニュールがウトウトしていて俺はそっと寝床に運んで寝かせてから砂鉄のカゴを鍛錬場に運んだ。

運び終わると俺は釣り竿を作るべく加工しておいた木に糸やら針やらを取り付けた。

これからのことを考えながら釣り竿をもう一つ作って置いておき、家に戻って布団に潜る。

翌朝、刀を作るには少ないが、包丁を作るぐらいならなんとかなりそうなので製作する事にした。

炭に火をつけて鞴で火を起こすし温度を上げていく。

炉の温度がある程度上がったのを確認して砂鉄と炭を交互に入れていく。

ニュールは俺が何をしているのか不思議そうに見ていた。

炉の温度を火の高さや色で判断し、できるだけ鞴で一定に保ちつつ、炉の中の炭が少なくなったところでまた砂鉄と炭を交互に入れる、そして待つ。これをカゴの中の砂鉄がなくなるまでやり、定期的に銑鉄を流し取り出しながら続けると炉の底にけらが溜まってくるこれのより良い塊が玉鋼。炉の温度が冷える前に取り出し、水の中に入れて急冷する。ジュッという音と共に水が踊った。ニュールは玉鋼が冷えるのをじっと見つめている。

俺はニュールに「かなり熱いから気いつけろよ」と声をかけて炉の片付けをしている。

片付けを終えた頃には完全に冷えていたので水の中から取り出し、完成度合いを見ていた。

するとニュールが驚きの声をあげていた。

「何これ…すごい魔力が中に入っているんだけど…」

自分には訳が分からないのでとりあえず玉鋼を神棚へ持っていき、玉鋼を置いた後2礼2拍手1礼をして

夕食を取りに行った。今日の夕食はパンとスープとサラダのシンプルな食事で流石に今日はニュールと夕食を半分に分けて食べた。

そして作業をして疲れたので今日はもう寝ることにした。

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この小説は趣味程度でやりますのでかなり更新が遅くなります。

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