砂鉄集め
家に着くととりあえずニュールの服を探したが当然サイズが合わず、2枚の服を切ったり縫ったりして応急的に作った。
その後濡れた布を渡して体の汚れを拭くようにいい、着替えを渡してから家を出て鍛錬場に砂鉄を運び、雨に濡れないように保管しておく。
炭を2俵、近くに置いておき明日朝イチに切る事にして準備を済ませておいた。
家に戻るとニュールが着替えておりある程度キレイになっていた。
(明日川で洗い流さないと…炭を切った後についでに川で一緒に洗うか)
などなどを考えながらニュールを見る。
なんか少し怯えている感じがあり、行動のところどころにためらっている感じがある。
俺はニュールに掛け布団を渡して「ひとまずはここで寝てくれ」と俺の寝床を貸す。
ニュールは「私こんなところで寝ていいの?」と聞いてくるが俺は「もちろん」と答えながら俺は薄めの布団にくるまって床で寝たフリをした。
どうしてもニュールのことが気になって少しだけ観察する事にした。
するとニュールはしばらく止まって寝床と俺を何度か見て少しオロオロしていた。
結局寝床は使わず俺の横に来て布団を広げて寝ていた。
翌朝、俺は起きるとすぐに横のニュールを見る。
まだニュールは寝ているようなので起こさないようにそっと家を出て鍛錬場に入り炭を切る。
炭を切り始めて少しした頃にニュールが起きてきて何をしているのかを尋ねてくる。
俺は「このままの大きさだと使えないから切って適当な大きさにするんだ。」
ニュールは周りを見渡して俺の近くに座った。
俺は「そこにいると炭の粉で黒くなるけど良いのか?」
ニュールは一瞬ビクッとして「うん」とだけ答えた
まだやっぱり怯えてる感じがあって距離感がわかりにくい。
しばらくして炭を切り終えると適当な大きさの炭だけを集めて袋に入れる。
小さめの炭やカスに近いような炭も仕分けて集めておく。
俺はニュールに「黒くなっちゃったし川に洗いに行こうか」と言うとニュールは「いいの?私なんかが…」と言い掛かったところで俺は「いいのいいの川だし」と言うとポロポロと涙を流して泣いていた。
俺「お、おい…どうしたんだ」
ニュール「いや、違くて…嬉しくて……こんなに優しくしてもらえて…」
俺「そ、そうか…」
俺はニュールの頭を撫でようとしたが、手も服も真っ黒だったのを思い出して慌てて引っ込める。
俺はからのカゴと着替え、磁石を持ってニュールと川に行く。
川に着くと俺は浅瀬で服などについた炭を流していき、ニュールは川に入らずにこちらを見てオドオドしている。
俺は「入らないのか?背中拭こうか?」など言うが、ニュールは小さな声で「…は、恥ずかしいので1人で大丈夫です」と言った。
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この小説は趣味程度でやりますのでかなり更新が遅くなります。
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