家を建てる

師範は木剣なのに対し木刀はかなり弱く見えた思う。

俺は木刀を構えて相手の動きを見つつ少しずつ間合いを詰めていく。

師範から打ってきたのを躱しながら横薙ぎを繰り出す。

それを師範は受け止めて俺は距離をとり次の一手を考える。

すぐさま師範は距離を詰めて来て、逆袈裟を放ってくるのをかろうじて上方向に流して上段から振り下ろす。

もちろん師範はすぐに離れて構え直した。

俺は木刀を青眼の構えにすると俺も相手も動けずに膠着状態になってしまった。

俺はカウンター狙いで構えているので師範も攻めようにも攻め込めない状態になってしまった。

構えてから3分ぐらい経った頃、師範から動き出した。

それに合わせて流してそのままの流れで首元に木刀が向かう、師範はそれをしゃがんで躱すと下から突いてきた。

俺は思わず全力で払ってしまい木剣を上空に吹き飛ばしてしまった。

師範「参りました」

どうしよう…負けるつもりだったのに…目立たないつもりだったのに…

色々考えながらかろうじて放った言葉は「…やらかした」

そのまま木刀片手に放心状態になった。


〜3ヶ月後〜


俺は両親に鍛治職人になりたいと伝えたら潔く了承してくれた。

跡取り云々でかなり反対されると思っていたが、三男ということもあってすんなりと受け入れてくれてくれた。

それからよくお世話になっていた鍛冶屋の親父さんの工房を休みの日に借りながら槌やなどを作っていた。


〜3年後〜


俺は15歳になり家を出て、森の中に鍛錬場を建てることにした。

近くに川もあって水には困らなそうな所にした。

建てる所に少し大きめにの石を置いてある程度の大きさを決め、あらかじめ作っておいた斧で木を切って加工していく。

そして柱を作ったら石の置いた所に溝を掘った柱を10本打ほど打ち込んでいく。

そしたら周りに加工した板材をはめていき、ドアを作った後に天井に板をはめ込んで枠組が完成した。

あと屋根を取り付けたら完成になる。しかし登る梯子を忘れて作る羽目になってしまい作り終えた頃には夕方になってしまったのでとりあえず床を作って寝ることにた。

床はとりあえず板を敷き詰めた簡素な物にしてあとで直すことにした。

俺は寝転びながら「釘もないし接着剤もないから結構時間かかるな」と独り言を呟き眠りについた。

翌日、俺は屋根を作るべく板を持って上下を往復していた。

一つ一つ正確かつ確実に隙間なく組み上げていき、その後に粘土で繋ぎ目を埋めておいた。

そして後付けだが何個か窓を作ったおかげか少しは風通りが良くなった。

とりあえずの住居は完成した、しかしまだ鍛錬場ができてないので作っていく。

枠組は家と変わらないが壁や屋根が違う。

壁は粘土質の土と草を混ぜたものを組み立てた板に塗って燃えにくくする。

屋根は内側だけ塗っていくが壁より少し薄く塗っていく、そうしないと重みで家がペシャンコになってしまう。

それに屋根には熱が籠りにくくするために窓を二つつけておいた。

外に出るとすでに日が暮れて来ていたのでふいごを作る木を切ってから家に入って家の中で加工した。持ち手や中板、弁を順調に作っていき組み立てるだけになった時には眠気が少しあったので一度中断して寝ることにした。

翌日、起きてふいごを組み立ててから持って鍛錬場にいき設置する。

その後粘土を使って火床やふいごを繋ぐパイプを作る。

その後もう一つふいごを組み立てて、炉を外に作り粘土で接続する。

ひとしきり完成したら神棚の制作をする。前世ではあまり神様を信じていなかったが転生する時にかなり助けてもらったのでその形をした像を作り祀りたいと思っていた。神棚は木の板の基礎に4本の柱を打ち込んで屋根をつけたかなり簡素なものになってしまった。ひとまず神様の像を置いて2礼2拍手1礼をして作業の安全とより良い作品ができるようにお祈りした。

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この小説は趣味程度でやりますのでかなり更新が遅くなります。

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