The Red Wolf of the Holy Night
ただなかは、いやに眩しい……目がやられる。
立ち去りどきは、今だろうか。
「おい! おまえ……」
しくじった。
普段より群れが騒々しいのは
気が緩んでいた隙の
……この
浮き出し
へたくそな口紅は
舌は赤染め、
「どうしたの?」
背後で気配はしなかった。
氷つく手足。
無理やり動かし
荒く拭った痛さ。
振り向くとステッキを手にした
たなびく銀は、溶けこむ
優しく吸い込まれる
清潔は顔を出す。
針は見せてはいけない。
胸に軽く抱えられる。
静かにゆく道は音もない。
全てが消えた、がらんどう。
瞳は見透かすルビーの宝石。
「……ふん」
おまえは長寿の同胞だったか。
愛とか、恋とか、時節とか 莉子 @riko1018
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