第4話  デート?(1)

何もなく、そして一行で終わる日々。


そして土曜日の夜……

「はぁ~、どうしよう、何着ていこう?」

俺は焦っていた。明日のデート(?)に向けて準備をしている訳だがなにせ俺は女性経験皆無なんだよ。どうすればいいんだよ!と俺は自問自答する。


「と、とりあえず荷物の確認……」

財布にティッシュ、除菌シート、一応酔い止め………

「絶対こんなにいらないだろ!!」

「おにいーちゃんうるさい!!!」

妹の怒鳴り声が聞こえる。


ガチャン

妹が俺の部屋のドアを開けたようだ。

「お兄ちゃんさっきから何叫んでんの?うるさいんだけど。」

「うぅ…」

「な、なによ。」


「は、春菜はるなぁ…」

俺は春菜に飛びついた。

「えっ?ちょっ!?だ、だめだよこんなところで…」

「助けてくれー。」

「へ?」


「な、なるほど。それであんなに叫んでたのね。」

「はい…」

「全くお兄ちゃんは…」

「お、俺はどうすれば良いと思う?」

「い、いつも通りの格好でいいんじゃない?」

「で、でも…」

「いつも通りの格好がかっこいいって言ってんの!」

「は、はい…」

「分かった?」

「はい…」

「じゃあ私寝るね!」

「は、春菜!」

「な、なによ?」

「ありがとう。」

「……うん。」

ガチャ


「ふぅ~~。」

(いっ、言っちゃったよ//)

そう、私、時任春菜ときとうはるなはいわゆるブラコンだ。。だってお兄ちゃんかっこいいんだもん//

いいな~天女、さん?お兄ちゃんと二人っきりで遊びに行けるなんて……

私も行きたい!!こうなったら… 


そして日曜日……

そわそわそわ

「あ、天女さんまだかな…」


そわそわそわ

「お、お兄ちゃん今日もかっこいいな~。」

尾行してやる。そして天音さんがお兄ちゃんをゆ、誘惑するなら全力でそ、阻止するんだ!


そしてこれから起こる波乱万丈な展開をこの時の俺はまだ知らなかったのだ…


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