第2話 起承転結の起承転はとりあえず無視しましょう
四百字詰原稿用紙五枚〜十枚(古い人間ですいません)の作品についてテクニックだけで書いてみましょう。
まずは結だけ考えます。オチでもよいです。そうですねぇ、たった今、本当に適当に思いついたことを書くと、「彼女に振られる」を結末にしてみましょうか。
ここでわたしたちは「彼女に振られる」を結末にしたちょっとした小説を書くことにします。わたしたち”チーム犀川”は恋愛系が得意と仮定してジャンルは恋愛またはラブコメに設定します。これで小説の半分はできたようなものです。冷蔵庫から冷たいビールかジュースでも飲んで、「いい仕事をしたなぁ」と満足しましょう。
というのは極端な話に聞こえるかもしれませんが、話を作る時には必ず結から作ります。起とか書きたいテーマ、たとえば人間の愚かさ、みたいな壮大なところから入ると必ず座礁します。浅瀬の海にタンカー船で突っ込むようなものです。わたしたちはそんなことはせず、さっさとオチを設定して、そこに向かって考えていきます。
次のテクは結に「捻り」を入れることです。今回の捻りは、彼女が振った瞬間、主人公は彼女の母と付き合うからと言って、母とイチャイチャします。ザマァ系とも違うオチですし、なかなか酷いオチですが、気にしません。あくまでも「結を捻った真の結に向かって話を合わせこむ」ようにテクニックだけで書いていきます。
さぁ、わたしたちは謎の恋愛小説を書くことになりました。この時点でわたしも何も考えておりませんが、チーム犀川ならなんとか型にできるでしょう、と明日のわたしたちに期待して、この後はカクヨムでお気に入りの作家の作品でも読んでしまいましょう。
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