第4話

夢で見たのと同じ光景……

「貴方はあの時の」

俺はあの時を思い出しながら彼女に問いかけた

「あの時助けてくれた方……ですよね」

彼女は戸惑いながらも気づいてくれた

「あの時……あぁ小学生の時の子ですか」

「もうこんなにも大きくなったのですね」

オットアイの瞳を細くして彼女は笑った

「あの時はありがとうございました、それに今も……」

「……気づいてるのでしょう?、私が鈴乃だってこと」

「……うん」

俺は申し訳なさそうに頷いた

「そっか、やっぱり君は……」

「特異体質を持ってたんだ」

……特異体質?何を言っているのだろう。中学の時に特異体質については体育で習った。しかしあれは昔に無くなったはずだ。絶滅で

「無くなったはず、そう思ってるでしょ」

「えっ?」

「顔に出てたよ。とりあえず中に入ろうか。

こんなところで話して誰かに聞かれたくないし、ここの教会は私の拠点だからさ」

ガチャ

「おっお邪魔します……」

俺は協会の扉を開いて鈴乃と中に入った


「何から知りたい?」

「何からって……」

頭が追いついてなくて何を知りたいと言われても……と俺が戸惑ってるのもわかったのか彼女は1人で語り始めた

「特異体質は何種類かあるのは知ってるよね」

「うん」

「私はそのうちの一つ、不幸体質」

「もうひとつ言えば、この体質が生まれた原因に関わった家系、夜桜家の唯一の生き残り」

「えっ?え?、」

「だから1人で居ることにしてた。不幸体質の影響は仲良くなればなるほど重い不幸が訪れるから……」

「ならどうして俺に不幸が訪れなかったんだ?」

「君は気づいてないかもだけど、君も特異体質なんだよ。青海風くん」

あぁ、あの夢ももしかしたらそれが影響を?

「探偵体質、それが君の体質」

……

「その体質は、アイツらにとっては宝石並に価値がある。命が狙われるほど」

「ねぇ、青海風 僕ら四季団と一緒に

この事件の真相を明かそうよ」

なんで、伝わってしまうのだろう。あの事件という言葉だけで、どうして……

鈴乃の家族が死んだ理由。そして俺の姉であり同じ特異体質だったはずの中野海淶の死の理由

「似た者どうし……だったのか」

「でも俺は、真相が終わったらお前を殺す」

「それでもいいのか?」

「構わないわよ。それで救われるのなら」

何を言ってるのか分からないがきっと救われるのだろう。このよく分からない気持ちから、姉を”殺した”恨みから

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