第3話噂の真実

はぁ……どうしよう。噂の話を聞いて、私は教室から逃げるように出て家に帰ってきてしまった。

小学生の頃から悪口を言われ、慣れてしまった自分はもうどうでもいいと考えるようになっていた。

「せっかく青海くんが話しかけてくれたのに……」

1人でもいいと思っていた。でも彼だけは、こんな私にも話しかけてくれていた。

「真実、伝えた方がいいのかな?。でも否定するよね……嫌いになるよね。」

「人から嫌われるのは慣れていたのに、」

独り言を考えながら、呟いていた時、自分のスマホが鳴っていることに気がついた。

あ、

「はい、もしもし」

「あの……依頼したいのですが」

「いいですよ、どんなことですか?」

私は依頼内容を聞き、通話を終えた。

「さて、殺らないと」

私はそうつぶやき、自分の家のクローゼットから、軍服に似た服を取りだした。


(視点青海)

今日、鈴乃さんいなかったな……

そう考えながら、家に俺は帰っていた

(あっ不気味な協会)

俺はいつもの下校道、嫌いな道を歩きながら、不気味だなと思った。

それだけなら良かったのだ。

しかしその近くに、見覚えのある、夢で見た少女がたっていた。猫耳、しっぽ。軍服……

噂……まさか?

振り返ったその少女の顔を見て俺の考えは、予想から、事実と変わった。

そこに居たのは

「鈴乃……さん?」

今日、教室に戻ってこなかった、鈴乃さんに似ているのだから

「……青海くん」

「鈴乃……さんだよね?」

「気づいちゃったか……」

そう、悲しそうに彼女は呟いた。

彼女の服には、桜と月がイメージとわかるような装飾がほどこされている。ん?桜と月……まさか

「夜……桜?四季団の幹部」

「……気づいて居るのでしょう?、僕の正体。君は感が鋭いから」

そう言った少女は夢の中に出てきた少女と同じで、そして……小学生の頃に俺を助けてくれた少女だった

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