第9話 入学準備
「…と言うか、私の話し方や魔法の実力について疑問に思わないのか?」
「そりゃあ普通じゃない事は分かるさ。でもリーゼはちっちゃい時からずっと難しい本ばっかり読んでただろ?まあ今もちっちゃいけどな。ハッハッハ!」
良かった。やっぱりコイツアホだ。
「それじゃあ、再来年春のハイデベルクの入学試験を受けるって事で良いか?」
「ああ、それで頼む。」
そして魔法学院に進むと決めた俺は、これまで以上に人気の無い野山での魔法の練習に没頭するようになった。
特に目をつけていたのが魔導書で読んだ複合属性魔法だ。異なる属性を持つ魔法2つを併せて放つ事で相乗効果が狙えたり、複数種類の魔物が混じった魔物の群れと戦う時に重宝するらしい。魔物によって弱点となる属性は異なるんだ。例としては風属性の王級魔法「サイクロン」と雷属性の王級魔法「晴天の霹靂」を掛け合わせた「サンダーストーム」なるものがあるらしい。
「うーん、バランス感覚が中々難しいんだよな。違う属性同士で撃ち出す時に打ち消し合っちまう…。」
前世でこれと言った魔法教育も受けてこなかったしなぁ。この辺の課題は魔法学院で色々聞いてみたいところだな。
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