第7話 構成? まとめ?

 プロットって書けますか?

 筆者は書けません。なので、書けない人はどうすればいいかを説明してみようかと。


 またいきなり脱線しますが、学ぼうとしたことは、いちおうあります。


「映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと」というベストセラーの本、読んだことありますか?


 三幕構成について書いてあります。

 筆者は、Kindleで73%くらい読んで投げ出しました。


 感想。

「なるほど、すごい、面白い、出来るかボケェ!」

 まじで、こうです。

 書いてあることの意味は頭に入ります。

 しかし、実践で活用できるレベルで身につくことはありませんでした。


 単に向き不向きの問題かもしれません。

 読んでみてダメそうなら、投げ出して書くのがおすすめです。


 別に「save the catの法則」でもいいです。

 本って、読むタイミングも大事ではないかと思います。

 買うとなんとなく無理してすべて読んでしまうのですが、身につくタイミングで読むほうが良くないですか?

 逃避行動かもしれませんが。


 エンタメ小説なら、読みたいときに読むのがいちばんです。

 教本は、ある程度理解できるようになってから読むのがいちばんでは?


 もし読むのが苦でないなら、一旦読んで執筆し、読み返して身につけるのがいいかと。


 で、2作品完結したので、わかるかなと思って読み始めました。

 この本、冗長です。あと例題が古い。ファンの方に怒られそうですが。


 結論。プロットを書くのは一旦諦めよう!

 ではどうするか。

 本題です。


 各話タイトルを書きます。先に。

 キャラシートを書き、ログラインを書いたら、各話タイトルを書いていきます。

 それだけです。


 大事なのは構成すること。

 ページの中身が、自分でわかるように各話タイトルを書いていきます。


 その書いた各話タイトルを実際に使うかどうかは、投稿前に考えればいいです。


 たとえば、各話タイトルが「プロローグ」ではダメです。

 実際に投稿した自作1ページのタイトルは「彼女が俺を見つけた日」ですが、らくがき帳には別のことが書いてありました。

「由奈と出会ってダンジョンへ」

 これは1ページ目の内容です。

 そのページに、なにを書くかざっくり決めてから書いていたんです。

 あとから気づきました。


 なので、その後……結構後半だと思いますが、先に各話タイトルを考えて並べてから書きました。書きやすかったです。

 もしやこれがプロットの前身ではと思いました。


 各話タイトルは、1ページ目から考えました。

 これはどこからでもいいかと。クライマックスからのほうが良い場合もありそう。


 まずは主人公がどんなヤツなのか、わかるシーンを1ページ目にもってきてみます。

 読者様に感情移入していただくためには、まず主人公の情報が必要です。

 で、その情報をどんなシーンで見せるかを考えます。

 そして各話タイトルとして書いておきます。

 本文は書きません。2ページ、3ページ、最後のページなど考え、各話タイトルだけを先に書きます。


 自作では、最初の大きな見せ場は13話なのですが、これは遅いと思います。遅くとも10話まで、できれば6話くらいに爽快な見せ場があるといい気がします。


 実は6話は見せ場のつもりで書いたのですが、まったく見せ場になっておらず、どちらかというとターニングポイントです。

 分岐点てす。主人公の向かう方向が変わる事件なんです。


 6話と13話の位置、逆……。

 たぶん、大きなターニングポイントの前に見せ場が必要です。


 構成はまったく自信がありません。

 できれば「無職転生」の各話タイトルを見て下さい。「ターニングポイント」がそのまま各話タイトルになっているので、位置を参考にしやすいはずです。


 構成が苦手なら、無理に三幕構成や起承転結を考えるよりは、なんとなく、ここ見せ場かな、ここターニングポイントかな、くらいで書いていって大丈夫ではないかと思います。


 できるならやる。

 できないなら無理せず少しずつ前進します。


 構成の教本、プロットの書き方の本、いろいろ売っていますが、無理に読むよりも書いてしまうほうが勉強になります。


 もし、書けないなら、好きな作品の書き写しから。

 あとは、ベストセラーの教本より、Kindleで300円くらいの薄い本を先に読むのがおすすめです。


 たとえば。

「いきなり1行目から書く物語制作術」

「創作に悩んだ時のための33の質問」

 とか、読んで書きました。

 分厚い冗長な教本が苦手なかたは読んでみてください。たぶん100円で買えるものもあります。



 この創作論「書きなぐる。」は、一旦ここで終わりにします。


 次の作品を書き、完結したらまた創作論を書くか修正するか考えようと思います。知識も経験も足りないと感じるので。


 なので、まとめます。



 いちばん大切なのは、書いてみること。

 書くのがいちばん勉強になります。書く前に知識を詰め込んでも、ほとんど身につきません。


 熱意もそう。書いてみてから湧くものです。

 読者様に楽しんで欲しいと強く思えなければ、なかなか人気作なんて書けそうにない。

 対象の読者様が、自作を読んで笑顔になる姿を想像をしてみてください。何度でも。


 なにもかも書いてみてからです。

 ちょっと書いてみたあとは、考えてみてください。


 面白いとはなにか?

 熱意が湧けば本気で調べ始めるはずです。

 ……これを読んでいる時点で熱意あふれる方のような気もしますが。


 読者様は主人公が活躍する話が読みたい。

 だから、気合を入れて主人公のキャラシートを書きます。最初はグダグダだっていいんです。

 書いてみたらきっと調べ始めます。


 主人公がある程度決まってきたら、正反対のキャラも考えていきます。


 同時にログラインも固まっていくのではないでしょうか。一行あらすじのようなものです。


 本文を本格的に書く前に、タイトル、キャッチコピー、あらすじも考えてみて欲しいです。引きを意識して。


 それからプロット代わりに各話タイトル。

 全部と言いたいですが、筆者はできません。5ページくらいなら先に書けるでしょうか。全部先に書かなくてもなんとかなります。


 本文を書くときには、引きと外連味はしっかり意識してみて欲しいです。


 推敲の話は書きませんでしたね。

 いま書きます。


 推敲とは、書いたもののチェックです。

 書いたままの状態でやるものではありません。

 たとえを4つ。


・寝て起きて、紙に印刷して読み返す

・寝て起きて、スマホで書いたらならパソコン、パソコンで書いたならスマホで読み返す

・寝て起きて、横書きなら縦書き、縦書きなら横書きに変換して読み返す

・寝て起きて、なろうやカクヨムのプレビュー機能で読み返す


 だいたいこのどれかになるかと。

 筆者はこのうちの2つを使っていました。2回推敲していました。間に合わなくなってプレビューだけにしましたが……。

 どれだけやっても表現の間違いや誤字脱字は見つけきれません。ある程度で割り切ります。


 最初から完璧を目指さず、少しずつ進みます。

 ときどき己を俯瞰してみて下さい。


 そして投稿。

 できれば短期目標も具体的に近況ノートなどで公開します。

 公開はとても意味があります。ひとの目を意識することが、やる気や成長に繋がります。



 こんなところでしょうか。

 この「書きなぐる。」を自分で読み返すと、やはり文章が上手くない。

 それから、初心者向けといいつつ、書いていないことが多すぎ?

 説明不足……大雑把すぎた。


 一緒に精進しませんか?

 作品が完結したら、創作論も書いてみて下さい。同志よ。


 とても勉強になりました。

 読んでくださってありがとうございました。


 一旦、おわり。

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書きなぐる。 深瀧歩 @mitakiB

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