二十四年 一月 お腹が空いていましたので

 お題も適当ですが(お腹が空いたから何なの)写真も意味がありそうでなさそう。菜の花が群れ咲く土手に淡い色のダウンジャケットがふわりと置いてあって、その胸元には、なんと二つに割ったどら焼きが!(何が起きたんだ)遠景に薄雲のかかった青空と、土の色をした畑が広がっています。



 味噌だれの玉こんにゃくや初大師


「初大師」というのは新年最初の弘法大師(空海法師)様の縁日で、一月の二十一日です。まだ寒い時期ですが新しい年の始まりに心も浮き立ち、腹も減り、熱々の味噌だれの玉こんにゃくを買って食べた、という句です。蒟蒻を漢字で書くとコンニャク感がでないので平仮名にしました。季語は新年の「初大師」ですが、蒟蒻も冬の季語なので、味噌だれをつけて勢いを弱めてあります。未提出。


 ☆☆ 菜の花やのび太とどら焼き半分こ


 見たままです。菜の花が春の季語。読み手はドラえもんです。のび太くんと何処かその辺で遊んでいるのでしょう。人選。


 ☆☆ 揚げ立ての肉屋のメンチ日脚伸ぶ


 外で遊んでいてお腹が空いてしまったら、買い食いも楽しいですね。とくに揚げ物の匂いは食欲をそそります。お肉屋さんで揚げ立てのメンチなんて、いかがでしょう? わたしはコロッケ派ですが、男の子たちには断然メンチが人気です。

 季語は「日脚伸ぶ」です。冬の季語ですが、冬至を過ぎて少しずつ日没が遅くなり、春が近いのを感じさせる季語です。人選。

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