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こんにちは。
どこまでもついて来る子や彼岸花
僕はこの句が好きです。
小話をイメージしていたのなら解釈が違うかもしれませんが、字面通りで読むならば、かわいい幼子がついて来ようとするが、行く先はお彼岸のお墓参り。怪我をしたり、迷子になったりと心配だからお留守番してなさいと窘める場面が、現在。
昔、私も母について行こうとしたなと想い出すのが、過去。
この子が大きくなったら私に会いに来てくれるのだろうかが、未来。
それが「彼岸花」の季語でまとまっています。
とても奥行きがある良い句だと思います。
作者からの返信
大和田よつあし さん、コメントありがとうございます。
なんてお優しい素敵な解釈でしょう。作った本人はまったく考えておりませんでした。いつも読みに来て下さって、ありがとうございます。
前の句、良いですネ!「彼岸」と「常世」の取り合わせに味があり、「常世の風」という言葉自体、とても詩的です。彼岸花が常世の風に揺れているなんて、小さな驚きがあって感慨深いのに、そこはかとない可笑しみも感じます。☆ひとつは、謙遜されているような「凡作」などではなく選ばれた「佳作」なのですから、もっと自慢すべきです!
ただ、☆☆の方は、「何でこれが?」というのが正直な感想でした。友未向きではないようです。
作者からの返信
友未先輩、コメントありがとうございます。「何でこれが?」に爆笑しました。わたしも薄々そう思っていましたが。夏井先生が何かとても素敵な場面を想像してくださったのかも知れませんね。
常世の風を褒めていただいて嬉しいです。そんなに良い句だったのかと感動している自分が切ないです。
上五中七では単に子供が後を付いてくるという変哲もない流れですけど、下五に彼岸花としたことで一気にホラー感が溢れた印象があります。題材の画像も延々とした一本道とのことで、その世界観をループしているようなイメージが浮かびました☆
作者からの返信
愛宕師匠! コメントありがとうございます。
以前に倉阪鬼一郎さんの本で「元気が出る俳句」と「怖い俳句」(ともに幻冬舎新書)を読みまして(俳句ってこんなに自由なんだ!)と感動したものですから、その余韻で作りました。ループは怖いですね。深く読んで下さってありがとうございます。