第17話 灯火が消えぬように

美容院を終えた母がやってきた

一緒にバックヤードを通り子猫の元へ行く


「あら〜ちょっと小さすぎるね…

これは生まれて1週間も経ってないかも。」


「やっぱりそうだよね。」


「あんた今日ちょっと仕事終わるの早かったよね。

終わったらこの子のミルクとかシリンジ買ってきて、

お母さんはその間に家の設備準備するから。」


「わかった。」


「実はこの子の里親になりたいって言ってる人が従業員でいるんですけど、

せめて自力でフードを食べられるようになってからじゃないとちょっと厳しいって言ってて…」


と一緒にいた警備員さんは少し申し訳なさそうに話してくれた


「里親になってくれる方がいるんですね!

ただ…ここまで小さいと育つかわかりませんと伝えてもらっていいですか?」


母は警備員さんに複雑な表情で言う


「はい。わかりました。」


母は一旦帰り私も残り2時間弱仕事が残っていたため職場に戻った


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