第3話 嫌悪、逆恨み、そして
真夜中、宿で寝ていた俺をたたき起こす事態が起きた。
ドン..ドンドン
「雨夜殿、居りますか?」
「んぁ?今行くから待ってくださぁい!」
なんだよこんな真夜中にとか思いつつドアを開けたらそこには180cmは有る騎士が立っていた。
「誰すか?こちとら寝てんすけど。」
俺がよく家族に言われるのが、これ。そう、寝起きは性格悪い。
「あ、あぁすまん。私は、この国の「王国騎士団 一番隊副隊長、カミロ・ハバロフだ。国王の名により貴様の国外に運搬する。」
「はぁ?急に言われたって無理です。だいたい、追放だって一週間後じゃないですか!」
それに準備もあるんです!と叫ぼうとしたその時、
「問答無用!」
その声が聞こえた途端、視界が暗転した。
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騎士団副隊長サイド
「それにしたって、王もここまでやるかねぇ。しかも、最近見つかった裏ダンジョンにポイって。」
俺は、そんなふうにボヤきながら王に始末を命じられた男を馬車に乗せる。
「我に口答えするものはぁ〜って子供かよ。それにしたって、勇者召喚で欠落者か。この国も終わりかねぇ。」
王には絶対に言えない言葉を口から溢し、一人の男と馬車が夜の森を駆けていったのである。
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