第2話 追放
第二話 追放
翌日
チュンチュン
「あぁ...?もう朝かよ...昨日は変な夢...じゃ無いですよねぇ!」
そんなことを言いながらベットのシーツを外そうとすると...
「失礼します。雨夜様、玉座の間にて王様がお呼びです。」
「まじかッ」
急いで玉座の間に向かうと、偉そうに王様が座ってた。
「昨夜、貴様に対する処遇を話し合ったが、金貨二十枚で追放とする!」
「はぁ!ふざけんな!オメェらが勝手に呼んだんだろ!それで要らないからってポイッはおかしいだろ!」
久々に切れたわ。もう許さん。
「だから、金貨二十枚を渡してやると言っている!1ヶ月は暮らして行けるんだぞ!」
「それがおかしいって言ってんの!せめて三ヶ月分はよこせ!」
話すこと3時間。王が
「ゼェ...ゼェ分かった。金貨六十枚で追放とする。」
それから細かい話が小一時間ほど。要約すると...
「一週間以内に王都を出ること」
だそうだ。
まぁいいけどね!
めでたく城から離れた俺は街をぶらついた。
そして、ストリートチルドレンから色々教えてもらった。
ここがアリルーマ王国、人族至上主義。
右隣ギーラ帝国、魔族の国。
大河を挟んで左隣の大陸ベルナの王国、差別もない豊かな王国。
魔樹の森を越え大海を挟んだ向こう側、リュウガの国、侍と呼ばれる剣士の国。
魔樹の森は、色々な魔物がいるフィールド型ダンジョンらしい。
例の戦争はここが先に魔族に喧嘩をふっかけたそう。
ちなみにお金の価値もついでに教えてくれた。
鉄貨一枚 10円
銅貨一枚 100円
銀貨一枚 1000円
金貨一枚 10000円
大金貨一枚 100000円
白金貨一枚 1000000円
黒金貨一枚 10000000円
ラピス金貨一枚 100000000円
「金貨六十枚、約60万円。そこそこやなぁ。」
その子に金貨一枚渡してその場を去る。
ついでに聞いたおすすめの宿にチェックインして考える。
「まず、冒険者ギルドに行って護衛頼んで何処行こうかなぁ。」
「まぁ妥当にベルナ王国がいいかな。明日は忙しいな。」
子供から話を聞いたり、街を散歩したりしてもういい時間だ。
「普段ならゲームでもするんだけど、PCもないしそろそろ寝るかぁ。」
願わくばこれが夢であるように祈りつつ眠りについた。
覚醒まであと5時間
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