第19話 強者が背負うもの
地下迷宮の激しい攻防から数日が経過していた。
「がっはっはっはっはっはっは!!!」
朝っぱらから高笑いしているメイヤーの前で微妙な表情でいるメイヤーズカンパニーの仲間たち。
わけもわからず集合をかけられた皆の表情は微妙な感じである。
「大喜びしてる場合か。これからこの国を立て直さなきゃいけないのに」
腕組みしたあきれ顔のカエデ。
……確かに先日の戦いは大勝利だった。
魔物を強化して操る能力を持つグロンボルドを捕らえているのでもう魔族たちは魔物の群れをけしかけてくる事はできない。
パロドミナスが逃げ去っているが仮にこれから彼が何かしてくるとしても魔族相手であれば無敵のクリスティンがいる。
大勢は決したと言ってよいだろう。
ロンダンの都を巡る攻防は人類側の勝利である。
「何を言うか。これから我が社にはドバドバ金が入ってくるんだぞ。喜ばんでどうする?」
「は? 金が? どうやってだよ……」
理解できん、というようにカエデは怪訝そうな顔をする。
魔族の脅威は一段落としてそれでめでたしめでたしではないのだ。
王都ロンダンはこの数年の戦いで破壊され再建が進んでいない箇所が多くあり、住民も大勢が逃げ去ったままである。
「あ~……それはさ、オッサンこの件に首突っ込むって決めた時にフェルザー団長と契約を交わしてんのよ。全部丸く収まったら都の復興の責任者やるってさ」
話の流れが掴めずに頭の上に「?」を大量に浮かべているクリスティンたちのためにキリエッタがフォローに入った。
「そういう事だ! いいか? お前たち。この都は今でこそ色々荒れてしまっておるがな、かつては大陸有数の栄えた工業都市だぞ。ポテンシャルは計り知れん」
ニヤリと笑うメイヤー。
「既に多くの企業や組織が復興に一枚嚙もうと私に接触してきておる。そいつらから散々マージンをふんだくってやるつもりだ。大儲けできるぞ! がははははは!!」
「本当にこのオッサンは……」
カエデは嘆息して疲れた顔でこめかみを押さえている。
そんな彼女の肩を慰めるようにキリエッタがぽんぽん叩いた。
「ま、いいじゃないか。別にこっそりやろうってんじゃないよ。その件に絡んで金儲けするって話は団長も了承してるしね」
あの男はマフィア出身だからな、と声には出さずにリューが思った。
表には出せない金の流れが色々と世の中を動かしていることはよく知っているはずだ。
「それはお前が好きにやればいい。金もな。俺は関わる気はない」
「そうもいかんわい。これは命懸けで戦ったお前らの報酬でもある。いつも言っとるだろ。金の事だけはきちんとやるぞ。お前たちも自分の取り分だけはちゃんと懐に入れろ。まあそれで今日は集まってもらっとるわけだが……って、おらん奴がいるではないか。ルクシオンはどうした」
周囲を見回すメイヤーにおずおずとクリスが手を挙げる。
「あ、すいません……一応声は掛けたんですけど『興味ないからいい』と」
「それだと集まった奴がオッサンの話に興味があるみたいじゃないか。私だってまったく興味ないぞ」
カエデがイヤそうな顔になる。
「お前らは……まったく。金の有難みってもんがわかっとらんな」
「まあ、お蔭様で全員一生遊んで暮らせるだけのお金は既に貰ってしまっていますので……」
苦笑するクリスティン。
クリスがメイヤーたちと最初に出会った切っ掛けとなったある事件……それはクリスの故郷でもあった大国が結果として消滅するほどの大事件であったのだが、その際に今回のように暗躍しまくったメイヤーの功績?によりクリスたちは全員が大金を手にしている。
その額は一人頭曾孫の代まで裕福に暮らしていけるほどだ。
「つまらん事を言うんじゃない。金はあればあっただけの生き方や使い道があるのだぞ。その辺はおいおいまたレクチャーしてやろう」
フン、と鼻を鳴らしたメイヤー。
「大体がなあ、今回の件に関して言えば我々は世界を救ったようなもんだぞ。いくら儲けたって誰にも文句を言われる筋合いなんぞないわ」
「そんな事より、俺からも話がある」
言いかけてリューがふとその場にいる一人を見た。
なんとなく彼の視線を追って全員がその人物を見る。
身長150cm前後の少女だ。
ストレートの銀の長い髪に白い肌。
気の強そうな顔の美少女。
恰好はキャミソールの純白のワンピースに同じく白いサンダル。
……肌寒い季節には場違いな格好である。
ちなみに用意したのも着せたのもクリスティンだ。
何しろこの少女は最初は全裸でうろうろしていたので……。
「何だ?」
全員の視線を受けて白い少女が口を開く。
「こいつの腕輪を外してやってくれ。修行の続きがしたい」
全員を見回して言うリュー。
少女の右手にはメルドリュートの時のものと同じ魔族を弱体化させる金属製の腕輪があった。
リューなら簡単に破壊できるが流石にこの男もそれを無断でやろうとはしない。
そう、この少女こそ最強の魔族……『闘神』の異名を持つクオンの生身の姿である。
装甲を纏えば2m近い巨躯を誇るこの魔族の生身はあまりに小さかった。
あの恐ろし気な装甲姿では人目を引くので脱いで過ごせないのか、と言われて彼女は今装甲を脱いだ姿でいるのだった。
「いや、しかしな……うーむ……」
言われて難しい顔で悩むメイヤー。
何しろ相手は最強の魔族。
魔族に対するジョーカーの札であるクリスティンがいなければこの場の全員を皆殺しにしてしまえる実力者だ。
完全に自由の身にするにはリスクが高い。
「……まあ構わんか。大体こいつ前から自由に
嘆息しつつ言うメイヤーにわかった、と言うようにリューがうなずいた。
「そういう事だ。付き合ってくれ」
「いいだろう」
二人は連れ立って部屋を出て行った。
ばたん、と音を立てて閉まった戸をなんとなく全員が見ている。
「あいつ、ヘンな奴だなあ。まあリューもヘンな奴だからな。変わり者同士気が合うのか」
メイヤーの言葉に他の全員がなんとなく顔を見合わせる。
『人のこと言えないだろ』と全員の視線が語っていた。
────────────────────────────
白鶯砦の格納庫。
その巨大で頑丈な鉄扉には現在『DANGER!!』『重要実験中により許可なき者の立ち入りを禁ずる』とでかでかと書かれた紙が貼りだされていた。
実際の所、ここがマキナ教授の縄張りである事は砦に出入りしている者たちの間では周知の事実であり、うかつに近寄ればロクなことにならないのを皆にバレてしまっているので張り紙などなくても近づこうとするものはいない。
現在この格納庫の内側には巨大な水槽が設置されていた。
ドワーフたちの手による特注品で何やら怪しげな機材に接続されている。
そしてそこに満たされた橙色の液体の中に見える巨大な影。
衰弱してガリガリになっている大将軍フォルドーマが沈んでいるのであった。
「無様、屈辱だ。まさかこのわしが地元の皆さんの虜囚となろうとはな」
「ザマぁねえぜ……キヒヒヒ……」
左面、右面ともに言葉にも力がない。
実際はごぼごぼと泡を吐いているだけなのだが、どういう仕組みなのか水槽に併設されているスピーカーからその声が漏れていた。
「おお、おぉ……おいたわしや、閣下。この爺が付いておりまするぞ……」
そしてその水槽の前には小さなテーブルと椅子があり、そこに座っている老魔族グロンボルドが深くうなずきながら大将軍の言葉に耳を傾けていた。
「……そういうセリフは物食いながら言うもんじゃねえだろ」
「これは失礼。手持無沙汰でしてな」
不満げなフォルドーマ。右面が苦言を呈する。
ぽりぽり柿ピーをつまみながら応対されているのでグロンボルドの言葉には今一つ重みがないのだった。
「つまむのはいいんだが……」
グロンボルドの正面に座っている誰かが広げていた雑誌を下した。
顔を見せたマキナ教授は半眼である。
「ピーナツばかり食べるなって言ってるだろ」
低い声の教授に目を逸らすグロンボルド。
「まったく……」
再びマキナは雑誌を読み始める。
「わしらはどうなるんかのう」
誰に言うともなしに呟いたグロンボルド。
迷宮での戦いの後で捕らえられた魔族たちが砦に連れてこられて一週間ほど。
そしてその後に大将軍を捕縛するための部隊が改めて派遣されてフォルドーマが収容された。
元より衰弱して死にかけのフォルドーマ以外は弱体化の腕輪を付けられ今に至る。
腕輪以外は特に拘束は受けていない。
だがこの格納庫には今、エネルギーの供給さえあれば何日だろうと稼動し続けられるコテツが常駐している。
魔術や能力の一切を封じられ身体能力も並みの人間以下にされてしまっている今、魔族たちがおかしな動きを見せればこの鋼鉄の人造兵士に10秒もかからずに制圧されてしまうだろう。
「処刑以外の道はあるまい」
「大勢の前でなァ。自分たちの勝利をドラマチックに演出するに決まってんだろうが」
左右の面の言葉は淡々としていた。
武人であるフォルドーマは敗北した以上死を逃れようとは考えていない。
黙って静かにその定めを受け入れるのみだ。
「え……わしだけはなんとか助かりませんかの?」
「おいジジイ?」
それはそれとして速攻で裏切るグロンボルドに剣呑な眼光を放つフォルドーマであった。
その時、鉄扉が重苦しい音を立てながら開いていく。
格納庫内の皆が開く扉を見た。
入ってきたのは団長フェルザー。
杖を突き左足を引きずりながら歩いてくる。
そしてその背後には従者のように二人……クリスティンとクオンが付いてきていた。
背後の二人の女性は身長差が極端すぎて親子のように見える。
三人は歩みを緩めることなく大将軍の入った水槽の前までくるとそこで足を止めた。
眼帯の男が直立で大将軍と対峙する。
「こうして直に顔を合わせるのは初めてだな、
右目を鋭く光らせてフォルドーマを見上げるフェルザー。
「フォルドーマだ。此度の侵略の指揮を執っていた」
「名前を聞いておくぜェ……人間」
大将軍の左右の面が交互に口を開く。
「フェルザー・ミューラーだ。お前たちにとっては敵対者の指揮官という認識でいい」
「そうか、お前が……」
そう言うとフォルドーマはフェルザーの全身をまじまじと凝視した。
わずかな間、両者に沈黙が舞い降りる。
「そのフェルザー閣下が直々にこうして顔を見せたということはいよいよ我らの処刑の日取りが決まったということか?」
「そうだ」
無情にもうなずくフェルザー。
グロンボルドが「アカン、終わった」とでもいうような表情で天井を仰いだ。
「……と、言いたいところなのだが」
「ん?」
怪訝そうなフォルドーマ。
水槽の前に立つフェルザーが肩をすくめる。
「貴様らの処刑に反対意見が出てな。それがこの戦いの最大の戦功をあげた者の言葉とあっては無下にもできん。困ったものだ」
団長が背後を振り返る。
そこに立つ照れ笑いをしているクリスティンを見る。
「クリスティン、お前が殺すなというならその意見は容れよう。だが、殺さずにどうするつもりだ? 我々にずっと保護しておけというつもりでもあるまい」
「あ、えっと……その……」
クリスがわたわたしている。
ぶっちゃけ彼女はそこまでは考えていなかった。
慌てて脳内にイメージを構築していく。
ほわんほわんと音を立てて浮かび上がってきた光景は……。
『あ~、ハラ減ったぁ! オバちゃん、A定食な~』
食堂に入ってきた一人の戦士。
彼は自分の腹をさすりながらカウンターで注文する。
そんな彼の前に巨大な腕がヌッと出てきた。
定食の乗ったトレイを指先でつまむようにして差し出す。
「はいよ」
「今日は豚汁だぜェ!!」
カウンターの奥には割烹着に三角巾姿のフォルドーマ。
左右の面はどちらも白粉を塗りたくりアイシャドウと口紅でけばけばしく化粧している。
……そんな光景をクリスは思い浮かべていた。
「食堂のオバちゃん……とか?」
「まずオバちゃんではありません、クリスティン」
「オジちゃんだとしても食堂無理だろ」
コテツと教授から即座にダメ出しが入った。
「こいつらの命を拾うというのならお前がそれを決めなければならない。その責任がお前にはある」
「そ、そうですよね。ごめんなさい、そこまで考えてませんでした……」
フェルザーの言葉に一転しょんぼりしてうなだれるクリス。
もっともな指摘である。
一連の彼らのやり取りをクオンは腕を組んで黙って聞いている。
一同に背を向け扉へ向かう眼帯の男。
「強者の責任だ。お前はもう誰かの……大勢の運命を変えてしまえるだけの力を持った存在だ」
「………………………………」
ゴンゴンと手にした杖の握りで鉄扉をノックするフェルザー。
すると表に控えていた団員が扉を開く。
そして彼はゆっくりと振り返った。
「悪い話ではない。お前のその強さで救われた者も大勢いる。私もその一人だ。お前がこの国に来なかったら……お前と仲間たちがいなかったら、今ここにこうしている事はできなかっただろう」
「フェルザーさん……」
穏やかに笑うフェルザー。
大体いつもリュー並みに鉄面皮なこの男としては非常に珍しい事だ。
「お前が私の父をブチ殺してくれて本当によかった」
「言い方ァ!!?」
表情を凍て付かせて悲鳴を上げるクリスティンであった。
「時間はある。よく考えてみることだ」
そう言い残すとフェルザーは左足を引きずりながら格納庫から出て行った。
ゴォンと鉄扉の閉まる重たい音が格納庫内に響く。
「う~ん……」
椅子に腰を下ろして考え込むクリスティン。
そんな彼女にキャスター付きの椅子に座った教授がガラガラと椅子ごと近付いてきた。
……あからさまに何やら企んでいるような顔をしている。
「なあ、クリスティン。私にいい考えがあるのだが……」
「すいません教授、それはナシで」
苦笑しつつやんわり断るクリス。
「何で!? 私まだ何も言ってないが!?」
「聞かなくてもわかりますよ。教授、解剖したり合体させたりするつもりですよね?」
クリスの言葉に水槽の中のフォルドーマとグロンボルドが硬直した顔を見合わせた。
「そうは言ってない。私はただちょっと意味のわからん薬を飲んでもらいたいだけだ」
「意味のわからないお薬を飲ませたら可哀想じゃないですか……ダメですよそんなの」
わいわいとやりあっている二人を尻目にクオンが水槽の前に立った。
「クオンか……生身のお前を見るのは数百年ぶりだな」
「そういやァお前女だったっけかなァ。んな事も忘れてたぜ」
自らを見上げる白い夏服の少女にフォルドーマの左右の顔が交互に口を開く。
クオンはそんな大将軍を無表情で見上げている。
「魔幻外骨格は脱いで過ごせと連中が言うので今はこの姿だ」
魔幻外骨格とはクオンは日頃装着した状態で過ごしているあの蟲に似た全身を覆う装甲の事だ。
魔族でも特殊な一族であるクオンは普段は亜空間に収納しているその装甲を自在に呼び出し身に纏う。
装甲は呼び出しておくだけで魔力を消耗するので通常装着するのは戦闘時のみというのがその一族の通例ではあるが、飛びぬけて強力な個体である彼女は数百年に渡り着っぱなしであった。
ちなみに着たままでも日常生活に支障はない。
「お前たちには詫びねばならぬ」
突然そう言うとクオンは深く頭を下げた。
その彼女にフォルドーマは怪訝そうな表情になる。
「……ンン?」
「奴らに敗れて奥への侵入を許した。そして門を失った。我は己の役割を果たすことができなかった。それを詫びねばならない」
クオンの謝罪に大将軍は沈黙する。
1分足らずの短い時間、両者の間に無言の時が流れる。
「それを再生槽に浸かっていたわしに言うか……」
やがてフォルドーマは左面、右面共に苦笑の表情になる。
「今更何をどう言おうがどうにもならんわ。わしとお前のどちらもが負けてこの結果になったのなら……悔しいがそれは必然というものだ」
「まさか……お前をやれる奴がいるとはなァ」
そしてそんな大将軍に釣られてか……クオンもほろ苦く笑うのだった。
「……そうだな。我もまだまだだ」
その時、再度鉄扉が開き誰かが入ってきた。
ベレー帽に眼鏡の小柄な少女……アメジストである。
「おや、これは皆さんお揃いで」
腰の小さな翼をぱたぱたと羽ばたかせながら普通に歩いてやってくるアメジスト。
それを見るフォルドーマが左面の眉間に皺を刻んだ。
「キーッ!!
「おおお落ち着いてくだされ閣下! オバちゃんになってしまっておりまするぞ!!」
声を荒げるフォルドーマを慌ててなだめるグロンボルド。
そんな彼らを意に介した風もなくアメジストはクリスティンの隣にパイプ椅子を出すとそこにちょこんと腰を下ろす。
「笑いに来たつもりはありませんが……」
そう言って机の上の柿ピーを一つつまんで口に放り込んだアメジスト。
「一応ご報告差し上げようかと……。この地の境界門は完全に壊れてその機能を停止した事が確認されました。今、フェルザー団長さんたちとこの世界に遺された残り三つの門にも『アメジストさん特製爆弾』を送って各地で破壊してもらえるように交渉中です」
千数百年前の前回の魔族たちの侵攻。
その時にこの世界に持ち込まれた次元境界門は全部で四つ。
内三か所は現在も各地で厳重に封印されている。
これを全て失えば魔族たちは限りなくゼロに近い偶然でしかこの世界にやってくる事はできなくなり、また今この世界にいる魔族が他の世界に行くことも不可能になる。
種族全体のために支配世界を増やす為他次元侵略を繰り返しているフォルドーマたちにとってはそれは自らの戦う理由……存在意義を全てを失うことに等しい。
「………………………」
眉間に皴を刻みつつ強張った表情でアメジストに視線を注いでいるフォルドーマ。
「まあ何が言いたいかというとですね」
そこでようやくアメジストはレンズの奥の瞳をフォルドーマへ向けた。
「何か新しい生き方をお探しになっては? どうもここの皆さんはあなた方を殺さない方向で話を進めているようですし」
「……………!」
大将軍の眉が揺れる。
やれやれ、とため息をつくアメジスト。
「私は殺しちゃうべきだと言ったんですけどね。準備もしていたのに……しょうがないですね」
そのセリフにうなずいて同意したのはマキナ教授だ。
「うむ。まあ、超ハイパーすりおろし器『もとの形もわからない君』は別の機会に試すとしよう」
パチッと手元のスイッチを入れる教授。
すると格納庫の一角がパッと灯った照明に照らし出された。
そこには巨大な装置が鎮座している。
巨大な機械のアームがこれまた巨大なおろし金を持っている装置だ。
……その用途は説明を受けるまでもない。
「処刑は覚悟はしていたが……こんなもん使う気だったのアンタたち……」
ショックのあまりやはり語尾がオバちゃんになる白い顔色の大将軍であった。
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