誰がついていようとこの人のそばにいたい!
「でもあなたの方がだいぶ妄想されそうな美人、外国人タイプな顔だけどね。
鼻がしゅってしてるから美人」
「そ、それって嫌味ですか?」
「――――はぁ?」
「だって鼻がしゅっとしてるのあなたの方じゃないですか! それでいて巫女装束もセーラー服も着こなして!」
「え?――――えっ!」
「ご自分の美貌おいておいてそういう事言うのちょっと嫌味です」
「ご、ごめんなさい……」
(なんかちょっと優越感。わたしがどうあがいても背の高さくらいしか勝てない女の人にこんな流れで話せるなんて)
と、陽夏は心の中で優越感に浸っておいた
「それで。自分は彼のために何をしてあげられるんだろうとか考えた?」
「え。え~っと、あまり考えたことがないです。
何せ何でもできそうな方だから、そうそう隙が見つからなくってわたしがここ支えられるんじゃないかなって言うの見当たらないです。
でもでも一緒に暮らして行くうちに見つけられると思います!」
「まあ、ミハエルに関してはそういう答えも出るか……」
「は、はい」
髪をいじりなから陽夏が相槌を打つ。
水鏡は、ほっぺを指でかいて、
「わたしな~んかあなたの結婚道のラスボスみたいな感じになってるけど、本人の気持ちが一番大事だから覚えといてね」
「?」
「いやミハエルさん本人」
「あぁ~! それはそうですよねぇ」
「いくら私たちが受け入れるって言っても本人がアウトならどーしよーもないから」
「は、はいぃ。あ、あの……ミハエルさんのお嫁さんの数とか名前聞いてもよろしいでしょうか?」
「えっと、まずわたし。で、わたしの親友の明日香ちゃんこのヴァーレンス王国の鬼門に位置する大国カイアス王国(軍事力はうちらの島国ヴァーレンス王国が上だけど)出身のミレーヌ・ローゼンベルグ、異世界に島流しにあったときにミハエルを助けてくれたリースティア、エルフのローレンシア、後は出雲族系でミハエルさん狙ってそうなのが
「うわ。あの狙ってって……こうじゃなくて、こうですよね」
最初に銃を撃つ真似してその次に女が大好きな人に抱きつく真似をして表現する陽夏。
「まあね。引く気持ちは分かる。でもこう思ってるんでしょ? ちょっと合わせて言おうか? せーのっ」
二人は互いの目を見つつ宣言した。
『誰がついていようとこの人のそばにいたい!』
水鏡冬華と水野陽夏の声が綺麗にハモる。
「はぁー、やっぱりそういう目してると思ったわ。今回ので分かったと思うけどミハエル敵の度肝を引き抜くような手を自然にだしてくる時あるから暇しないしね!」
自分の顔を仰ぎつつ冬華。
「そーなんですよね~諦めて他の人狙うより彼に引っ付いていたいって思わされるんですよーなんか漫画に出てくるこちらの予測できるイケメンな動きをするイケメンとは違う突拍子もない男の人って感じで。
あれ? 桜雪さゆさんは嫁ではないんですか?」
「あぁ。あの子は遊び友達って感じらしい。自分でそう言ってた」
「へ~~~。
あっ、先程言いましたが日本には後ろ髪ひかれる事何もないんで、あの、ヴァーレンス王国って住みやすいですか? 仕事つきやすいですか?」
「仕事ねえ。あるけど……。
あ。そーいえば」
冬華が思い出したように呟く。
「なんですか?」
疑問を顔に浮かべて表情でも聞き返してくる陽夏。
「あなた遺伝子操作を修復されたでしょ?」
「はぁ」
イタリアンランチをほおばりながら陽夏。
「アレで地球人としての遺伝子のこれまで累積異常も治ったから」
「はい♪」
「あなた寿命がノアかエルフと同じになってるのよ」
和風定食を口に入れながら、水鏡冬華。
「……はい……?」
「ノアは地上では1200歳くらいまで生きた。アンタもそーなるって言ってんの。アレおとぎ話でも神話級の誇張でもなんでもないから、ただの事実だから。
遺伝子治療で遺伝子のノアの時代までの状態になったから」
「……ごめんなさい、よくわかりません……?」
「まあ10年くらいたって自分の姿全然変わらないの確認すればイヤでもわかるでしょ。
天御中主からイザナギまで10代なので、っていっても分かんなそうね。はぁ~~~今の地球の歴史の授業ポンコツすぎじゃない?
人面竜体は、人類の起源が遺伝子であることを意味しており、二重螺旋構造は二本の竜。
最初の遺伝子操作により誕生した生命体は失敗(ヒルコ)し、何度か遺伝子操作を繰り返すうちに人類が創造された。
って、ここら辺の説明ミハエルさんの方がうまいんだけどなぁ、でも今槍に乗って世界を飛び越えて仮想世界の管理人タコ殴りにしてるのかどーなのか分かんないけど。
人面竜体はエンキとニンフルサグを表現してて彼らが人類の創造主という人もいるけれど、
人間を”奴隷”として創造して奴隷のに反逆が怖いので遺伝子操作したルシファーと人類を”
んまあここら辺のノアの時代の隠れた真実も普通にこの星で暮らしていくなら自然と頭に入ってくるわよ。
つまり人類の起源は2つある。
1:”
2:ルシファーの奴隷としてイントロン封印(←遺伝子治療が必要)されて奴隷としての労働力以外させないようにされたかわいそうな子
あなたが最近までかわいそうな2番だったわけだけど、ミハエルさんに遺伝子治療されて1番に近い形にめでたくなったというわけね。ミハエルさんに感謝しときなさいよ~。あなたのイントロンに封印されてた超能力も日常生活していくうちに自然と目覚めるでしょ。
「そ、それはもっう、感謝感っ激ですよ~。遺伝子の話とか、神話の話とかよく分かりませぇっんけど」
この時、食べながらしゃべったので言葉という意味でも食べるという意味でもちょっと汚くなった陽夏。
「この星、
神代七代王朝日本と同じ光景ね。神と妖怪と人が肩を並べて暮らしてゆく」
「あれ……ここ天界? 天国?」
人差し指を自分の頭に当てて混乱した様子の陽夏。
「神がそんなに地上を歩いてるならムーンショットした面々で侵略って無理だったんじゃ……?
わたし、あの時でも男の天照に勝てるなんて全然思ってませんよ!」
「いや、こういう仮想世界使って”人間を仮想世界で誘惑”して神の落胆を呼びおこし、ウガヤフキアエズ朝日本の終焉を再びおこせばルシファーの勝ちだからねー。
悪魔は地力では取っ組み合いしても圧倒的に
あぁ、
「はぁい」
後は和やかな感じで食事は終えた。
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