第6話
夢中でプリンを食べていると、戻ってきたメアリーさんが目を輝かせながら話しかけてきた。
「ねえ、そのプリン私にも一口くれない?」と言うので私は快く承諾したのだった。すると彼女は嬉しそうに微笑んでくれたのだ……そして二人で仲良く食べて、楽しく雑談もしてお腹も膨れたところで何か忘れていたような気がして、私は思わず立ち上がった。
「おじい様のこと、すっかりわすれていたわ!メアリーさん、行きましょう!」
と私が言うと彼女も立ち上がった。
そして二人で早速探しに向かったのだ!
そんなこんなで、目線の先にはどうやら先程の従業員たちが話をしていて、私たちは思わず聞き耳を立ててしまった……
話を聞くと、どうやら彼もまたこの旅館に泊まっているのだということが分かった。私たちはおじい様の部屋を教えてもらい、部屋に向かうことにしたのだった……
「失礼します!」と言って中に入るとそこには見覚えのある顔があったのである……!そう、そこにいたのはあの魔術師のおじい様だったのだ……!彼は驚いた様子でこちらを見ていたのだった……そして私は思わず叫んでしまったのである!
「お久しぶりです!!お会いしたかったわ!」
と言うとおじい様は突然のことに驚いていた様子だったが、すぐに笑顔になったのである……。
そして彼は私たちを歓迎してくれたのだった……
「待っていたよ、わしも君たちに再び会いたかった」とおじい様が言うとメアリーさんが口を開いたのだ……
「再会出来て良かったわ、もし良かったら貴方のお名前を教えていただける? こちらはローザ、私はメアリーと言うわ」
「2人とも可愛らしい名前だ。わしは、テオフラトゥスと申す。聞いたことがあるかな。」
私はその名前を、城内でもよく噂で聞いていたので、驚きを隠せず思わず質問してしまったのである……!
「テオフラトゥス様...........よく存じ上げてておりますわ。 そういえば、なぜここに?」
するとテオフラトゥス様は笑いながら答えてくれたのだ……
なんとこの旅館はテオフラトゥス様の知り合いの魔術師が経営するお店の一つだったのだということが判明したのである……!
そしてその魔術師はというと……なんと私たちの知り合いだったのだ……!なんと驚いたことに、その女性はシュヴァリエ様のご友人だったのである! 彼女はこの旅館の娘で、カトリーヌさんと言うらしいのだ。
私たちはカトリーヌさんにも挨拶をすることにしたのだ……「こんにちは!」と言うと彼女も笑顔で答えてくれたのだった……そしてテオフラトゥス様が口を開いたのだ……
「実はな、君たちに頼みがあるのじゃが聞いてくれるか?」
「もちろんよ、けど私たちのお願いごとも聞いてくださる?」とメアリーさんが言った。私も大きく頷いて見せたのである。すると彼はうんうんと納得した様子を見せて、口を開いた。
「わしとスイーツを食べに行ってくれんかのうと思ってな。 あいにくわし1人だけで行くと浮いてしまいそうな気がしてな。」
と言ってきたのだった..........
「スイーツってどんなのがあるの?」
メアリーさんが聞くとテオフラトゥス様は説明してくれたのだ。どうやら温泉街ではプリン以外にも、大福が有名な場所らしくて、特に温泉をあがった後の大福は絶品らしく話題になっているらしいのである............!しかもそれが食べられるお店はここしかないというのだ!それを聞いた私たちは興味津々になり、早速行ってみることにしたのだ!
こうして私たちは大福を目当てに温泉街を探索することに決めたのであった……
「さあ、出発しましょう!」とメアリーさんが張り切っていたので私も一緒になって歩き回ったのである……!そして目的のお店を見つけることが出来たのだ!早速店内に入ると美味しそうな匂いが漂ってきて食欲がそそられたのである……!メニュー表を見るとたくさんの種類があって目移りしてしまったほどだった……しかし私は無難にあんこの入った大福を頼むことにしたのだった……。するとテオフラトゥス様も私と同じものを選んだようだった。どうやら彼も甘いものが、好きらしいのだ...........!メアリーさんは可愛らしい大きな苺がしばらくすると注文したものが運ばれてきたので早速食べることにしたのだった。一口食べるとその美味しさに感動してしまったのである! 今まで食べたどのスイーツよりも、美味しくて手が止まらないほどだった..........
私たちは、あっという間に完食してしまったのだ……そしてお会計を済ませた後、私たちは店を後にしたのだった..........。
それからしばらく歩いていると今度は温泉饅頭という看板を見つけたのである!しかもそのお店は行列が出来ていてとても賑わっていたのだ……!これは絶対に美味しいに違いないと思い、私たちも並んで買うことに決めたのだった。
「それにしても、人が多いですね。フォーンス国はこんなにも栄えていたなんて」
私がしみじみと話していると、テオフラトゥス様も一緒に頷いていた。
「確かにそうだね、これだけ賑わっていると活気があっていいと思うのう」
そうしているうちに順番が来て私たちは注文をしたのだった!そして数分後には手元には温泉饅頭が置かれていたのである。早速一口食べるとその美味しさに感動してしまったのであった..........!極上の味わいが美味しくて、何個も食べてしまったほどだった……。
しかしその時、私たちが談笑をしている最中、突然テオフラトゥス様が立ち止まってしまったのである……!
「どうしたんですか?」と私が聞くと彼は口を開いたのだ。
「すまない、少し待っていてくれないか?すぐに戻るから」と言うなり何処かへ消えてしまったのであった……しばらくすると戻ってきたのだが、その手には何故か温泉饅頭が握られていたのだ!しかもなんと10個も持っているではないか……!!一体どうしたというのだろうか!?
「テオフラトゥス様、それはまさか……」
と私が恐る恐る聞くと彼は笑いながら答えたのである。
「実は、仲間にお土産を買って帰ろうと思ってな」
「なるほど、そういうことだったんですね」と私が納得するとテオフラトゥス様が口を開いたのだ。
「それなら私たちも手伝うわ!」
「ありがとう、頼む」とテオフラトゥス様が言ったので私たちは一緒に引き続き温泉街を見て回ることにしたのである……!
「きゃーっ!」
何やら黄色い悲鳴が聞こえ、私たちは気になってそちらの方に行ってみることにした。
「...........何かしら?ご令嬢達の悲鳴が聞こえたけれど…もしかして、なにか起こったの!?急がなきゃ!」
メアリーさんとテオフラトゥス様が悲鳴の方に駆け寄り人だかりを抜けると、なんとシュヴァリエ様がご令嬢たちに囲まれて困っていた。「シュヴァリエ様、助けてくださりありがとうございました。どうかこれを」とご令嬢達が口々に言っており、どうやら住所が書かれた手紙を配っているようだ。しかしシュヴァリエ様は困ったような表情をしながら必死に断っていたのだった……すると私たちに気づいたのかこちらに駆け寄ってきたのだ。
そして彼は言ったのである……
「すまないが、この者達をどうにかして欲しいのだが..........」と言ってきたのであった!私たちは顔を見合わせて頷くと、早速行動に移したのだった……
まず最初に動いたのはメアリーさんだった……!彼女は素早く動き、ご令嬢達を宥めた後、一人一人に声をかけていったのである。すると次第に落ち着きを取り戻したのか皆帰っていったのだった……
「ふぅー、これでひと安心ね!」とメアリーさんが言うとシュヴァリエ様が口を開いたのだ……
「助かりました。ありがとうございます」と言った後彼は私に話しかけてきたのであった……
「ところで、なぜここに?」
私は事情を説明した後に、テオフラトゥス様を紹介したのである!すると彼も自己紹介をしてくれたのでお互いに挨拶を済ませたのだ。そして私たちは同じ宿へと戻ることにした。
宿に戻ると、シュヴァリエ様は温泉饅頭をご友人のカトリーヌさんに渡しに行ったようだ……。そして私たちは部屋でくつろいでいたのだ..........すると突然部屋の外から「失礼するぞ」という声が聞こえたので開けてみるとそこにはテオフラトゥス様が立っていたのだ!どうやら彼も温泉に入りに来たようで浴衣姿で立っていたのである……! 私は思わず魔術師ならぬ平和な格好に、言葉を失ってしまったのだが、すぐに我に返ると慌てて返事をしたのであった……! それからしばらく経ってから夕食の時間になったのでみんなで食堂に向かうことにしたのだった。
席に着くとまずは乾杯をすることになったのである!
「では、改めて自己紹介をしよう。わしはテオフラトゥス・アンデルセンじゃ、よろしく頼む」と彼は言ったのだ……そして続いてシュヴァリエ様やメアリーさんなどが順番に自己紹介をしていったのである……! そしていよいよ、今起こっている状況を説明することにした。
「実は今、強力な魔物が街を支配しようとしているのです。」
私がそう言うと、テオフラトゥス様は目を見開いて驚いていた様子だった……
「なんと..........!それは大変じゃな。わしで良かったら、ぜし協力しよう」と言いながら彼は立ち上がったのだった……そして私たちは早速調査を始めることにしたのだ。
まずは街の中心部へと向かい、情報収集をすることにしたのである。
するとそこには街の人たちが集まっているのが見えたので私たちも行ってみたのだが、どうやらこの先にある広場に魔物が現れるというのだ!それを聞きつけた人たちが集まっていたようなのである。私達は人混みをかき分けながら進んでいくとそこには、たくさんの魔物たちが人々を取り囲んでいるではないか!
「皆さん、早く避難してください!」と私が言うと彼らは素直に従ってくれたのだ……そして私達は戦闘態勢に入ったのである。すると魔物たちが一斉に襲い掛かってきたので私たちは応戦することにしたのであった……しかしやはり数が多いため苦戦を強いられる結果となったのである……!だがなんとか倒すことができたのだった! それからしばらくした後、街の中心部にある広場にはたくさんの人々が集まっていたのだ……
人々は見たところ全員無事のようで、安堵で涙を流す人や、慌てた様子の人など、様々な人がいた。
「皆さん、もう安心です!魔物は全て倒しましたのでご安心ください!」と私が言うと安心したのか歓声が上がったのであった……!その後、私達は宿屋に戻るとシュヴァリエ様やメアリーさん達と合流したのである……
するとテオフラトゥス様が口を開いたのだ。
「あの魔物たちは一体なんだったんだ?」と言う彼に私は答えたのだった……
「もしかしたら、私たちが目撃した魔物と関係があるのかもしれません。」
「なるほど、確かにその可能性は高そうだな」とシュヴァリエ様が納得した様子で言ったのである。
その後私たちは話し合いを行い、明日に備えて休むことになったのであった...........そして翌朝になり、朝食を食べ終えると早速最初の街に戻ることにした。
そしてその街に向かう道中でのこと、ふと思い出したようにメアリーさんが口を開いたのだ……「そう言えば、温泉饅頭美味しかったわね!」私は緊張感の中驚いていると、テオフラトゥス様は嬉しそうに頷いたのである。
「あの味が忘れられなくてな!また食べたいものだ」と言った後、彼は少し考え事をしている様子だったので私は気になって聞いてみたのであった……すると彼は答えたのだった……
「実はな、わしは昔あの温泉街に来たことがあって..........」と言うので私たちは驚いた様子を見せると彼はさらに話を続けたのである。
「その時も、こうして温泉饅頭を食べながら旅をしたのだ。懐かしい思い出じゃ」としみじみとした様子で語っていたのだ……
「そうなんですね!あの街で出会えて良かったです!」と言うと彼は笑顔で答えたのだった。そして私たちは、それからしばらく歩いた後、やっとのことで街に着いたのである。
しかし、なぜか街には人が少なく、全てと言ってもいい家の中は電気がついている。しかも、とても静かだ。
まるでゴーストタウンのようだ。
一体何があったのだろう……私は不安になりながらも街の中心部に向かったのである。するとそこにはたくさんの人々が集まっているのが見えたので、私達はそこに行ってみることにしたのだ……するとそこにはなんと、たくさんの魔物がいたのだ!人々は怯えていた様子だったので私達は慌てて彼らを守ろうとしたのだ...........!そしてなんとか魔物たちを倒すことが出来たのだった……!しかし、そこで異変が起きたのであった……!突然地面が大きく揺れ始めたかと思うと地面から巨大なトカゲが現れたではないか……!!私はまたあのときの同じ恐怖を感じながらも、戦う決意をしたのであった……
するとテオフラトゥス様が口を開いたのだ。
「あの魔物はわしが話をしてみるから、お主らは下がっておれ!」と彼は言うと走り出したのだった……!私は慌てて後を追いかけようとしたのだが、すぐに見失ってしまったのである……仕方なく、私たちは街の人々を安全な場所まで誘導することにしたのだ……そしてしばらくするとテオフラトゥス様が現れたので私達は安堵したのだった。しかし彼はかなり疲弊している様子だったので心配になったが、彼は大丈夫と言って笑ったのだった……
その後、私達は宿屋に戻ると休むことにしたのであった……そしてその夜のこと、突然ドアがノックされたので開けてみるとそこにはテオフラトゥス様がいたのだ...........!「こんな時間にすまないが、話があるんだ」と言ってきたので、私は彼を迎え入れることにしたのである。すると彼は口を開いたのだ。
「実はな、先程現れたトカゲがいるじゃろう?あれは…実は、わしのかつての友人だった。」
「え!?ご友人!?!?」
と私は驚きを隠せなかったのだ...........
「ああ、そうじゃ。あれは昔、わしが住んでいた場所に一緒に住んでいた友人なんじゃが、ある日突然姿を消したのだ…… 話を聞くと、なんととある魔女によって、あんな姿にさせられたと..........。」と言った後彼は黙り込んでしまったのである……
「そうなんですか..........それは心配ですね」と言うと彼は微笑みながら言ったのだった。
「ああ、だがきっと大丈夫だろう。それより明日に備えて早く寝るといい」と言われて私は素直に従うことにしたのであった……
次の日の朝になり私達が起きるとテオフラトゥス様はすでに起きていて窓の外を眺めていたのだ……
私たちは挨拶をすると朝食を食べるために食堂に向かったのである。
そこではたくさんの料理が並んでいてどれも美味しそうだった。私たちは席に着くと早速食べ始めたのだ……そしてあっという間に平らげてしまったのである……!その後は街の中を散策することにしたのだ……するとあるお店で商品を見ていると、そこに置いてある商品の中に見覚えのある物があったのである!それはなんと温泉饅頭だったのだ!!私は興奮しながら手に取ったのだ……すると後ろからシュヴァリエ様が現れて言ったのである。「これ、昨日食べたのと同じやつじゃないですか?」と言うので私は驚いてしまった.........
どうやらあの街で売っているものは、この街でも売っているらしく、同じ商品らしいのだ……しかもそのお店は1店舗だけでなく、他にも何軒もあるようだった。私は不思議に思いながらもその場を後にしたのである……その後も街の中を散策していると、ふと見覚えのある後ろ姿を見つけたので近づいてみると、なんとそこにいたのはテオフラトゥス様の友人であろう、あの大きなトカゲではないか。
私は思わず話しかけてしまったのだ……すると彼は驚いた様子だったが、私に危害を加えようとしない様子だった。
どうにか話をしたいと思った私は、必死に魔力を高めて彼の頭の中に直接話しかけたのである……そしてなんとか彼に私たちの言葉を理解してもらうことに成功したのだ!それから、色々と話をしたのだが彼の言い分はこんなものだった。
テオフラトゥス様を探してこの街に再度やってきたものの、人々に何度も敵意を向けられたが、最初は危害を加えずに必死に逃げていたのだという。
だが、ついに追い詰められてしまい、力が暴走してしまいもう駄目かと思った時に、昨日にテオフラトゥス様が現れて助けてくれたのだという……
それを聞いて私はとても感動したと同時に嬉しく思ったのであった……こうして私はトカゲの友人さんと共に街を救うべく行動することになったのである……!しかしまずは情報を集める必要があると考え、街中を散策することに決めたのだ……しばらく歩いていると目の前に大きな建物が見えてきたので入ってみることにしたのだった……するとそこは図書館のような場所だったのである!そこでは様々な書物が置かれていたりしていて勉強をするにも最適そうな場所だったのである……!そして私たちはここで調査を行うことにしたのだった…… 「さて、まずは何を調べましょうか?」と私が言うとシュヴァリエ様は言ったのである。「そうだな……やはりあのトカゲについてじゃないか?」と言うので私は納得して早速調べることにしてみたのだ……すると一冊の本が目に止まったのである!それを手に取ってみるとそれは古い歴史書のようだった……? 読んでみるとそこには驚くべき内容が記されていたのだ……!!なんとかつて存在していたとある魔女によって魔物に変えられてしまったという記述があったのである!!そしてその魔女の名前は…… なんとゴーフェルという名だったのである……!!私は驚きのあまり言葉を失ってしまったのだった.........なぜなら、その魔女は悪名高いことで有名で、今でも語り継がれているからだ。
そしてさらに読み進めていくと今度は別の本が出てきたのである。そこにはあのトカゲのご友人について書かれていたのだ……!なんでも彼は元々は普通の人間だったらしいのだが、ある日突然姿が変わり始めてしまい今の姿になったというのだ……しかもその原因は不明だと書かれており、治療法もまだ見つかっていないらしいのだ。
「ここまで本に記されているなんて、そんなにも昔から彼はトカゲとして生きていたのね..........」
と私は思わず呟いてしまったのである……するとシュヴァリエ様が口を開いたのだ。「まぁ、とにかく今は彼を助けるのが先決だな」と言う彼の言葉に私は頷き、早速行動に移ることにしたのだった……
こうして私たちはトカゲの友人さんと共に行動することになったのだが、彼はとても強くて頼りになる存在だったのだ。
私たちを守ってくれたり魔物が現れたら追い払ってくれたりなどしてくれたおかげで、無事に平和を守ることができたのだった。そして街の人々も彼の存在を受け入れてくれるようになったようで一安心した。
だが、ゴーフェルという黒幕である魔女の居場所は、どこを探しても見当たらない。
一体どこにいるというのだろうか……? その後も私たちは探し続けたが結局見つけることはできなかったのである。それから数日後のことだった……突然、私の体に異変が起き始めたのだ……!なんとどうやら無理をしすぎて、熱を出してしまったようだった……そんな時でもトカゲのご友人は優しく接してくれ、看病をしてくれたおかげで元気が出てきた気がしたのだった! しかしこのままずっとここにいるわけにもいかないので私達は街を出ることに決めて出発したのであった。そしてしばらく歩いていると急に目の前に大きな建物が現れたのである!!それはまるで城のような見た目をしていたのだが、中に入ると中はとても広くて綺麗な場所だったのだ……!!
「わぁ!すごく素敵な場所だわ!」と私が言うとシュヴァリエ様も同意するように言ったのである。「本当だな!こんな場所があったなんて知らなかった」と言うと、トカゲのご友人も頷いていたように見えたのだった……するとその時、奥の方から一人の女性が現れたのだ!その女性は長い金髪に青い瞳をした美しい人だった...........!彼女は私たちを見ると笑顔で話しかけてきたのである……! 私たちは警戒しながらも話を聞くことにしたのだった……彼女が言うにはこのお城は最近できたもので、彼女はここで暮らしているらしい……!そして私たちは彼女に事情を説明したところ、なんと彼女も協力してくれることになったのである……!「実は私もずっと探しているものがあるのですが……中々見つからなくて困っているんですよ.........なので、皆さんが探しているものが見つかったら私にも見せてくださいませんか?」と言うので私達は了承することにしたのだ。
それからというもの、そんなある日の事、突然空から巨大なドラゴンが現れたかと思うと街に向かって襲いかかってきたのである……!!私たちは慌てて逃げ出したのだが、このままでは街に被害が出てしまうと思い戦う覚悟を決めることにしたのだ! シュヴァリエ様とテオフラトゥスさんは魔法を使ってドラゴンを攻撃し始めたのだが、あまり効いているようには見えなかったのである……そこで私は意を決して剣を抜くとドラゴンに向かって突撃していったのであった……!しかしそれでも全く歯が立たない様子なので困っていると、突然トカゲの友人が私を呼び止めたのである……!彼は何か策があるようで私に指示を出してくれたので、それに従ってみるとなんとドラゴンの動きが鈍くなってきたのだ!どうやら彼の光魔法の作戦がうまくいったみたいだった。「今です!」と言わんばかりの彼の目を合図に一斉にかかった時、声が聞こえてきた。
「そこまでよ、人間。」
その声のする方を見てみるとそこに立っていたのはなんと……本で見た魔女、あのゴーフェルだった!!私は驚いて声が出なかったが、その代わりにテオフラトゥス様が声を上げたのである。「お主!よくもわしの友人をトカゲに変えてくれたな!!絶対に許さないぞ!!」と言う彼の言葉を聞いたゴーフェルは笑いながら答えたのだ。
「ふん、別にいいじゃないか?むしろ感謝してほしいくらいだよ?」と彼女は言った後、さらに言葉を続けたのである。「だってその子は元々寂しそうだったもの」と言って笑う彼女に対し怒りを覚えた私たちは一斉に攻撃を仕掛けることにしたのだ!だが、やはりゴーフェルには敵わず私たちは追い詰められてしまったのである……!このままではやられてしまうと思ったその時だった……。
なんとトカゲの友人が突然巨大化し始めたかと思うとそのまま私たちを助けてくれたのである!!そして私たちが驚いていると彼は語りかけてくれた。「もう大丈夫です。後は任せてください」と言うので私達は彼に任せることにしたのであった……
その後、トカゲの友人は巨大な姿でゴーフェルと戦い始めたのだが中々決着がつかない様子だった……そこでテオフラトゥス様が私に話しかけてきたのだ。「我々も行くぞ!!」と言う彼の言葉を合図に私たちはゴーフェルに向かって行ったのである! ゴーフェルは向かってくる私たちに驚いて、強力な魔法を使った。
吹き飛ばされた私たちは立ち上がろうとしたところ、ゴーフェルはヒールを鳴らしながらこちらに来て、招待状らしきものを地面に置いて言った。
「私直々のパーティー招待状よ、............そうねぇ、フォーンス国も最近人間が増えてきたわよね。あの国の広場で待ち合わせね。もし来なかったら…無くなると思っていて?」
そう言い不敵な笑みを浮かべながら、ゴーフェルは私たちの横を通り過ぎた。
「あの魔女は一体何を企んでいるんだ?」とテオフラトゥス様が言う。私は何も答えられずにいると、シュヴァリエ様は言ったのだ。「とにかく、招待状の日時に一刻も早くフォーンス国に向かわなければならない!ゴーフェルが何をするか分からないので」と言う彼の言葉に私たちは頷き、その日はゆっくりと休むことにした。
中々眠れなかった私は宿を出て、夜空を見上げていた。
するとそこにシュヴァリエ様がやって来たのだ。「眠れませんか?」と聞かれ、私は頷いた。
そして私たちは近くの公園へと足を運んだのだ.........,そこで私たちは、ベンチに座りながら話をしたのだった。
「目まぐるしい日々で、疲れがとれた気分がしませんわ」私がそう言うと、シュヴァリエ様は笑顔で言った。「確かにそうですね..........でも、少しずつ慣れてきている感じがしませんか?」
私は彼の言葉に同意した後、あることを考えていたのだ……
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