第5話
まずは、前回と同じように馬車に乗って移動する予定なのでその準備から始めることにした。
シュヴァリエ様は既に手配をしていたようで、既に準備が完了していたようだ。さすがはイケメンである……
そして旅のメンバーそれぞれの集合場所へ向かうため、私たちは出発したのだった……。
まず最初に向かったのは、先に私の実家である公爵家だ。
私は家族に長期休みの間も訓練をすることを話し許可を得たのだ。
「お父様!私、頑張って強くなります!」と私が意気込むと、お父様は少し驚いた様子を見せたがすぐに笑顔になり言った。
「そうか!頑張りなさい!」
「ありがとうございます、お父様!」と言って私は頭を下げた。
次に、シュヴァリエ様の実家である屋敷に向かった。
シュヴァリエ様のご両親は快く受け入れてくださったが、やはりシュヴァリエ様がいないと少し寂しい様子だった。
そして最後に向かったのは、冒険のメンバーがいる街だ。
そして最後に向かったのは、冒険のメンバーがいる街だ。シュヴァリエ様が事前に話を通してくれていたため、スムーズに再会することができた。
「久しぶりね!みんな元気だった?」私が声をかけると、彼らは笑顔で迎えてくれた。
そして私たちは再会を喜び合い、思い出話に花を咲かせたのだった……。
それから数日後のこと……ついに出発の日がやってきたのだ!私は馬車に乗り込み、シュヴァリエ様と一緒に旅のメンバーに会いに行くことになったのだ。
馬車に揺られながら私たちは雑談をしていた。「そういえば、ローザは庭園でどんな訓練をしているんだい?」とシュヴァリエ様は聞いてきた。
「そうですね、最近では騎士としての心得を学んでおります」
と私は答えた。「なるほど、それは興味深いな!」
「そんなシュヴァリエ様は、どのような訓練をしているのですか?」と私は尋ねた。
すると彼は教えてくれた。「僕は、魔法の訓練をしているよ」と……
それを聞いて私は納得した。確かに、彼は魔法を学びたいと言っていたからだ……
「それは素晴らしいですね!訓練頑張ってくださいね」と私が言うと、彼は嬉しそうに微笑んだ。そして私たちはしばらく話をしていた……。
そしてついに目的地の街に到着したのだ! 私たちの馬車は、とある宿屋の前で止まった。「さあ、到着しましたよ」とシュヴァリエ様は微笑んで言った。
私は早速馬車を降りたが、その瞬間から驚きの連続だった……なんと目の前に広がる街並みはとても美しかったからだ。「すごい..........いつ来ても、この街は活気的ね」と思わず声が出てしまったほどだ……。
するとシュヴァリエ様は微笑みながら言った。
「そうだね、この街はいつも賑やかで活気に満ち溢れているよ。でも今日は特に人が多い気がするんだ。何かイベントでもあるのだろうか?」
そこで私はハッとした。そう、今日はこの国では有名な祭りの日だったのだ!
「なるほど!今日がその祭りの日だったんですね!」と私が言うと、シュヴァリエ様は頷きながら答えた。「ああ、その通りだよ」と……
私は思わずワクワクしてきた。このお祭りに参加するのは初めてだからである……どんな催し物があるのだろうと考えているうちに自然と笑みがこぼれた。
そんな私を見て、シュヴァリエ様は微笑んで言ったのだ。「ローザはお祭りは初めてかい?」
私は素直に答えた……「はい、初めてなんです!」
すると彼は微笑みながら言った。「じゃあ、今日は思いっきり楽しまないとね」と……
私は大きく頷きながら答えたのだった……。
そして私たちは街の中へと入っていった……。
街に入るとすぐに目に入ったのはたくさんの屋台だった。美味しそうな匂いが漂い食欲を刺激する。思わずお腹が鳴ってしまったほどだ……。
「まずは何か食べようか?」とシュヴァリエ様が言うので、私は笑顔で頷いた。
早速私たちは屋台が立ち並ぶエリアへ向かい、様々な食べ物を楽しんだのだ。どれも美味しくて幸せな気分になったものだ……。
また、街の広場では大道芸が行われていたり、楽器の演奏をしている人の姿も見えたりしてとても賑わっていた。
そんな楽しい時間を過ごしているうちに時間はあっという間に過ぎていった……そして気づけばもう夕方になっていたのだ。
「そろそろ宿に戻ろうか?」とシュヴァリエ様が言った瞬間、前方から声が聞こえてきた。
「ローザ、シュヴァリエさん!」
私たちは驚いて目を凝らしてそちらを見ると、なんとグレッグさんが走ってきているではないか。
「グレッグさん!?どうしてここに?」
と私が言うと、彼は笑顔で答えた。
と私が言うと、彼は笑顔で答えた。「実は、用事があってこっちの方に来ていたんだ。それで偶然君たちを見かけたから声をかけたんだよ」
それを聞いて私は嬉しくなった。まさかこんなところで会えるなんて……
そして私たちは宿に戻り、夕食を共にすることにしたのだ……
宿では、そこで3人で食事をすることになったのだが……グレッグさんの話がとても面白かったため、時間が経つのがあっという間だった……
そして夜も更けていき、私たちは寝ることにしたのだが……シュヴァリエ様と同じ部屋で寝るのは、私はワクワクに包まれていた……。
「じゃあ、おやすみなさい」と私が言うと2人も続いて言った。「ああ、おやすみ!」
こうして私たちの旅の初日は終わりを告げたのだった……
翌朝目覚めると私は驚いた。なんと目の前にはイケメンすぎて眩しいシュヴァリエ様が眠っていたのだ!一瞬パニックになりかけたが、すぐに冷静になった私は彼の寝顔をじっくりと観察することにした。
(うわぁ.........かっこいいなぁ)と思いながら見つめているうちにドキドキしてきたのである。
「あ、あの!起きてください!」と私が慌てて声をかけると、彼はゆっくりと目を開けた.........。そして、私の顔を見るなり微笑んだのだ。
私は思わずドキッとしたが、すぐに平静を装って挨拶をしたのだった……。「おはようございます!シュヴァリエ様!」
すると彼も笑顔で返してくれた。「おはよう、ローザ!よく眠れたかい?」と聞かれたので私は答えた。「はい!とても快適でした!」と答えると彼は嬉しそうに微笑んだのだった.........。
それから朝食を食べ終えた後、私たちは再び街を散策することにした。
「それにしても、他の皆さんはお元気ですか?」
私が尋ねると、グレッグさんは元気よく頷いた。
「ああ!魔物の彼女はスイーツ巡りに夢中だし、魔法使いの彼はもっと強力な魔法を生み出しているようでね」
それを聞いて私は驚いた。「そうなんですね!みんなすごいなあ……」と感心していると、グレッグさんが突然立ち止まって言った。「あ、そうだ!よかったら見ていくかい?」と言って案内してくれたのは……なんとギルドだったのだ。
私はワクワクしながら中に入っていった……すると中にはたくさんの冒険者たちがいたのである! そして受付のお姉さんが笑顔で出迎えてくれたのだ……
「こんにちは!本日はどうされましたか?」と聞かれたので、私は答えた。
「あの、実は冒険者を探していて」と言うと、お姉さんは笑顔で答えてくれた。
「かしこまりました!では、こちらの用紙に必要事項を記入してください!」
私は言われるがまま記入していった……そして数分後、全ての項目を埋め終えたのでお姉さんに提出すると、今度は水晶玉のようなものに手をかざして魔力を測定するように指示された。
私はドキドキしながら手をかざすと……水晶玉は光り輝き始めたのだ!そして光が収まった後、お姉さんは私に言った。
「おめでとうございます!あなたの魔力値は非常に高いです!これならすぐに冒険者を特定できそうです!しばしお待ちください
!」
と言って奥の部屋に入っていったのである……。
そして数分後、戻ってきたお姉さんの手にはカードのようなものがあった。
「こちらが、あなたがたが探していらっしゃる方々の居場所です!ぜひ向かってみてくださいね」
と渡してくれたのだ。
私はお礼を言って受け取ると、早速その場所に向かうことにした!
「じゃあ、行こうか!」とシュヴァリエ様は笑顔で言う。
私は大きく頷きながら答えた……「はい!行きましょう!」
私たちは冒険者ギルドを出て街の中心に向かったのだった……。そして歩くこと数分で目的地に到着したようだ。
目の前には立派な屋敷が建っていたのである……入口には『メアリー探偵事務所』と書かれた看板が立っていた。
(こんなところに探偵事務所?)と思いながら中に入るとそこには一人の女性が彼女はこちらに気づくと優しく微笑んでくれたのである。「あら、こんにちは!今日はどのようなご用件ですか?」
私は驚きつつも答えた。「えっと、実は仲間を探しておりまして.........」すると女性は笑顔で答えてくれたのだ。「なるほど!そういう事ですね!..........って、気づかないの?あなた!」
私は不思議で仕方なく、目の前の初対面であろう女性を見つめると、彼女は呆れたようにため息をついて、こちらをジト目で見ていた。
「かつて一緒に冒険した仲でしょう。忘れたの?」
そこで私は思い出したのだ。「あ!もしかして、あの時の魔王城で出会った!!!」
すると彼女は笑顔で答えてくれた。「そうよ!久しぶりね!」と……
私は嬉しくなってつい抱きついてしまったが彼女は嫌がらずに受け入れてくれたのである。そして私たちは再会を喜び合ったのだった……
その後、私たちはメアリーさんから話を聞くことになった。
彼女は、あれから探偵として様々な事件を解決していたらしく、今回もその依頼でここにいるそうだ。
「実はね、最近この街に魔物が現れるようになったの。それも奇妙な姿でね……」
と言ってメアリーさんは一枚の写真を見せてくれたのだ。それを見た瞬間、私たちは絶句してしまった……なぜならそこに写っていたものは……なんと異形の存在だったからだ!! その姿はまるで悪魔のようだった……背中には大きな翼が生えていて、頭には角のようなものが生えている。そして手には大きな鎌を持っていたのである!「これは一体............?」と私が言うと、メアリーさんは答えた。「実はこの魔物がこの街に現れてからというもの、不思議な言動をする人々が増えているの。
例えば、突然笑い出したり、奇行に走ったり……」
それを聞いて私は恐怖を感じた……まさかこんな事態になっているとは思いもしなかったからだ!
「そんな危険な魔物がこの街にいるだなんて!」と私が言うと、メアリーさんは真剣な表情で言った。「安心してちょうだい!私たちは必ずこの魔物を倒すから!!」
その言葉には強い意志が感じられた……きっと彼女は本気でこの問題に立ち向かっているのだろう。ならば私たちも協力しなければならないと思ったのである。
すると、シュヴァリエ様は私に向かって言った。
「ローザ、僕と一緒に戦おう。この街のために。」
私は迷わずに答えた。「はい!もちろんです!」
グレッグさんも賛同のようで、こうして私たちはメアリーさんと共に魔物退治をすることになったのである……果たしてどんな展開が待ち受けているのか……?そして、無事に事件を解決することができるのか.........?
私たちは、メアリーさんの案内で魔物が現れるという場所に向かうことにした。その場所とは街の外れにある小さな森だった。「ここよ!ここに最近、奇妙な魔物が目撃されているの」と彼女は言った。
そして私たちは森の中へと足を踏み入れたのだ……するとそこには奇妙な光景が広がっていた……なんとそこには、なんと無数の魔物たちがいたのだ!! 彼らは私たちに気づくと一斉に襲いかかってきた!
「みんな、行くぞ!」
グレッグさんの合図で、私たちは戦闘態勢に入った。
まずメアリーさんが魔法を放つ!「えいっ!!」彼女が呪文を唱えると大きな火球が出現した。そしてそれは一直線に飛んでいき魔物たちに命中した。すると彼らは炎に包まれて倒れていったのだ……。次にシュヴァリエ様が銃を取り出し発砲する!その弾丸は次々と命中していき魔物たちを一掃した。
私はといえば、武器がないので基本的にはサポートに回った。敵の攻撃を避けつつ隙を見つけてはナイフで切り刻んでいく……そうやって少しずつではあるが確実に敵を倒していった。
しばらく戦い続けているうちに、ようやく最後の一匹を倒したのである........。
「やった!倒せた!」と私が喜んで言うと、シュヴァリエ様もホッとした表情を浮かべていた。
しかし次の瞬間、地面が大きく揺れ始めたのだ……!そして地面を突き破って現れたのは、
写真で見たあの禍々しい魔物だった。「嘘でしょ……?」と私が呟くと、グレッグさんが言った。「ローザさん!大丈夫かい?」
私は大きく頷きながら答えた。「はい!何とか大丈夫です!」
魔物は私たちの姿を見つけると不気味な笑みを浮かべている……まるで楽しんでいるかのようだ……。
(どうしたら良いんだろう?)と思いながらも私たちは戦うしかなかった……!シュヴァリエ様とグレッグさんは同時に攻撃を仕掛けたのだが、どちらも避けられてしまった! このままではまずいと思ったその時、メアリーさんが叫んだのである。「みんな下がってください!」
彼女は手を前に突き出し呪文を唱えると、魔物の足元に魔法陣が現れたのだ! そして次の瞬間、魔物は炎に包まれた!「今よ!」と彼女は叫んだ。
私たちは一斉に攻撃を開始した。私はナイフで何度も斬りつけていく……シュヴァリエ様は銃で撃ち続けながら、グレッグさんは剣で切り裂いていく……メアリーさんは魔法で援護してくれている。
しばらく戦い続けるうちにようやく魔物を倒すことができたのだ……!「やった!」と私が言うとみんなも喜んでいた。しかしその時である……!突然地面が揺れ始めたのだ……!
「まさか……まだ生きていたの!?」とメアリーさんが驚きながら言った。すると地面を突き破って現れたものの正体はなんと巨大なトカゲだったのだ!しかも、そのトカゲは全身炎に包まれていたのだ!
「嘘でしょう.........?」と私が言うと、シュヴァリエ様は言った。「ローザ、君は下がっていて」
私は素直に従うことにした……シュヴァリエ様とグレッグさんだけで勝てるかどうか不安だったものの、今は信じるしかないと思ったのである。
シュヴァリエ様は銃を撃ち続けながら、グレッグさんは剣で切り裂いていく……しかしトカゲはびくともしないようだ……それどころか逆に反撃を食らっているようにも見える。
私はただ見ていることしかできなかった……するとメアリーさんが私に話しかけてきたのだ。「ねえ、ローザ!何かいい方法はないの?」と聞かれたので私は答えた。「ごめんなさい、何も思いつかなくて...........」
すると彼女は言った。「じゃあ、私が囮になるわ!」
そう言って彼女はトカゲに向かっていったのだ……そしてそのまま体当たりをした!その衝撃でトカゲはよろめいている。その隙にシュヴァリエ様とグレッグさんも攻撃を加えたのだ……しかしトカゲはまだまだ余裕そうだった……「このままじゃまずいわね……」とメアリーさんが言ったその時である! 突然トカゲはその巨体を揺らしながらこちらへ近づいてきたのだ!! 私たちはすぐに逃げ出したが、トカゲはまるで私たちを追跡するかのように追いかけてきたのである。しかも、そのスピードはとても速くて逃げ切れないほどだった……!このままでは追いつかれてしまうと思ったその時、突然トカゲの動きが鈍くなったのだ……!どうやらメアリーさんが魔法をかけてくれたらしい。
「今のうちに逃げて!!」と言われたので私たちは全速力で走った……しかしそれでも追いつかれそうになったその時である!突如として目の前に巨大な壁が現れたのである!トカゲはその壁に衝突し倒れてしまったのだった……。
一体何が起こったのか分からず困惑していると、メアリーさんが説明してくれた。
彼女は魔物が私たちを追ってくるだろうと予想してあらかじめ罠を仕掛けておいたのだそうだ。その罠というのが巨大な岩で壁を作り出したというものだったらしい。「これでしばらくは時間が稼げるはずよ!」とメアリーさんは言った。
私たちはホッと胸を撫で下ろし、その場に座り込んだのである……
しばらく休んで体力を回復させた後、私たちは再び歩き出した……そしてついに目的の場所に到着したのだ……そこは薄暗い洞窟の奥深くであった。
中に入るとひんやりとした空気が漂ってきたが不思議と恐怖感はなかった。むしろ安心感さえ覚えるほどだった……。すると突然目の前に大きな扉が現れたのである……!「この先に魔物がいるはず」とメアリーさんは言った。
私たちは覚悟を決めて中へと進んでいくことにしたのだ……。中に入るとそこには巨大な魔法陣が描かれていた……!「これは一体.........」と私が言うとメアリーさんが説明してくれたのである。
どうやらこの魔法陣は転移魔法の一種らしく、特定の場所から別の場所に一瞬で移動することができるらしいのだ。ただし、行き先を指定するためには複雑な計算式が必要であり、その答えを知っているのは書いた本人だけということであった。
「それにしても、人間の手が施されている気がする…黒幕は、魔物じゃなくて人間…?」
メアリーさんは口に手を当ててなにか呟きながら考えていた。「どうかしたんですか?」と聞くと彼女は答えた。「いえ、なんでもないわ...........」
そう言ってまた歩き始めたのである……しばらく歩いていると大きな部屋に出たのだ。その部屋の中央には巨大な石像が置かれていたのである……!それはまるで悪魔のような姿をした恐ろしい怪物だった……全身が黒く染まっており、背中からは大きな翼が生えていたのだ……! その姿は先程見た、まさに魔物そのものだったのである……私は思わず息を呑んでしまった……そしてそれと同時に恐怖を感じたのである……
(まだ倒せてないの… )と思っているとメアリーさんが話しかけてきた。
「どうやら、この魔物を倒すしかないようね……」メアリーさんは覚悟を決めたように呟いたのだった……。そして私たちは再び戦闘態勢に入ったのである……
シュヴァリエ様が銃を撃ちながら距離を取りつつ攻撃を繰り返す一方、グレッグさんは剣を構えて接近戦を挑んでいた。私はと言うと二人の援護をするために必死にナイフを振るっていたのである……! しかし魔物はさっき以上にタフでなかなか倒れないのだ……それどころか徐々に追い詰められていくばかりだったのだ……!
やがて私たちは部屋の隅まで追い詰められてしまったのである……!「このままじゃ…どうしましょう」とメアリーさんが呟いたその時、突然魔物の動きが止まったのだ……よく見ると足元が凍っているではないか……!どうやらメアリーさんが魔法を使ってくれたようだ。
「ここは素直に逃げましょう!一旦ギルドに報告しに帰るわよ!」と言われ私たちは一目散に駆け出したのである……洞窟の外まで出るとすぐに魔法陣が描かれた。そしてそのまま私たちは脱出したのであった……
その後、私たちは冒険者ギルドへと戻ったのだ……今回の出来事を報告するためにである……そして詳しく話を聞いた後にギルドマスターから感謝の言葉をかけられたのだった……。
そんな中、シュヴァリエ様がおもむろに口を開いた。
「魔術師のおじい様は、今どこに?彼の力はとても強力だったし、力になってもらえないだろうか?」
と……するとギルドマスターはこう答えたのだ。
「実は彼は今、事情があって..........。」
なんとも歯切れの悪いギルドマスターに、メアリーさんは前のめりになって問い詰めた。
「何か知っているなら教えてちょうだい!一刻を争うの!」
彼女の勢いにのまれたギルドマスターは、うんうんと焦って頷きながら答えた。
「彼は…温泉巡りをしているんです」
「え????」
私たちは驚きを隠せなかった。メアリーさんは呆れた表情で言った。
「あの人、そんな趣味があったの?」と……しかしギルドマスターは真剣な眼差しで笑いながら答えたのである。
「いや、肉体を回復させたいと仰っていました……」と……すると今度はグレッグさんが言ったのだ。
「でもどうして温泉巡りをしているんですか?」
その問いに答えたのはギルドマスターだった。彼は話し始めたのである……その内容というのが驚きの内容だったのだ……! まず魔術師のおじい様は大昔からある有名な魔術師の家系であり、代々受け継がれてきた秘伝の術があったそうだ。それは、自らの肉体を若返らせることができるというものであり、その術を使って彼は若さを保っているのだという……
そこで彼が今行っているのは、温泉巡りだったのだ!
「それでおじい様は今どこに?」とメアリーさんが聞くとギルドマスターは答えた。
「彼は西の方の温泉が有名な、フォーンス国にいらっしゃいます。探してみては?」するとシュヴァリエ様は立ち上がって言った。
「よし、行こう」「え、今からですか?」とメアリーさんが言うと彼は答えた。
「ああ、善は急げというからね!」と言い残してそのままギルドを出て行ってしまったのだ……残された私たちは顔を見合わせていた……しかしこのまま放っておくわけにもいかず、仕方なく彼を追いかけることにしたのだった。
フォーンス国はここより遥か西の国である……馬車で2時間近くかかる距離にあるため、すぐに出発しなければならないだろうと考えたのである……。
私たちは早速準備に取り掛かったのだ……。
こうして、新たな冒険の旅が始まったのだった..........
「それにしても、不思議な縁よね。私たち、元はあの冒険が無かったら知り合っていなかったじゃない?」
メアリーさんは思い出しながらふふっと笑って皆に話していた。
確かにその通りだと思ったのである……。
「でも、あの冒険があったからこそ、こうして一緒にいられて良かったですよね!」と私が言うとみんなも頷いていたのだった。
それから私たちは雑談をしながら目的地に到着するまでの時間を過ごしたのである……そしてついに到着したのだった!そこは温泉宿が立ち並ぶ地域で多くの観光客で賑わっていたのだ……!早速チェックインを済ませて部屋に入った私たちは旅の疲れを癒すために温泉に入ることにしたのだ……露天風呂からは綺麗な夜景が見えておりとても贅沢な気分に浸ることができたのだ……
お風呂から出た後は美味しい夕食を堪能した後、部屋に戻りゆっくりと過ごすことになったのである……。
「今日はいろんなことがあったわね〜」とメアリーさんが言った。「そうですね!本当に疲れたけど楽しかったです」私は笑顔で答えたのだった……。するとグレッグさんが思い出したように言ったのだ。「そう言えば、温泉の効能に若返りってあったよね?あれって本当なのかな?」と聞いてきたのである……!確かに私も少し気になっていたところだったのだ……。
「うーん、どうなんでしょう?」と私が言うとシュヴァリエ様が口を開いたのだ。
「確かに気になるね……もし本当に効果があるのなら、試してみるのも面白いかもしれないね……」と言い出したのである……それに対してメアリーさんが言ったのだ。「え!?まさかもう一度入る気!?」と驚いていた様子だったが、シュヴァリエ様は気にせず準備を始めてしまったのだ……!そして私たちは温泉に入ることにしたのである……! 中に入ると湯気が立ち込めていて視界が悪くなっていたのだが、徐々に慣れてくると綺麗な景色が広がっているのが見えたのである……。
人々が賑わっており、お団子を食べながらくつろいでいる人もいた。「うわぁ〜すごい!」思わず声が出てしまうほど感動的な光景だったのだ……!
そんな中、メアリーさんが叫んだ。
「見て!あれってあのおじい様じゃない!?」
彼女が指差す方向を見るとそこには確かに魔術師のおじい様らしき人物の姿があったのだ!
彼は旅館の従業員と思われる人と話をしているようだったが、やがて旅館に入っていたのだ。
「こんな偶然ってあるのね...........!早めに出て館内でおじい様を探しましょう!」
とメアリーさんが興奮気味に言うと、シュヴァリエ様も賛成してくれたのだ……
そして私たちは、温泉を後にすることにしたのだった……
しかしその時、事件は起こった.........!
温泉から上がって飲み物を選んでいると、隣には極上ふんわりプリンというものが売られていたのだ。
しかも、その名も「フォーンスの秘宝」という商品なのだとか……!興味を惹かれた私は思わず買ってしまった……そして部屋に戻って早速食べてみることにしたのだ……
一口食べると口の中に広がる濃厚な味わいに感動してしまったのである……!今まで食べたどのプリンよりも美味しかったかもしれないと思ったほどだ。
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