第63話 学校イベント発動。まずは入学試験から!

「カイト、では、明日から王立バイム学校で!」


そう言うと、アイラ姫は笑顔で去って行った。


「おどき!」


行く手に立つフィーナを押しのけて行った。


「あらら」


って、王立バイム学校か。


これは強制イベントだな。




次の日。


バイム王に呼ばれて玉座の前で膝まづく俺達。


「お主たちは、これから我が王国のことを学び、力を付けるため、学校に入ってもらう」


「学校……ですか?すごい!私学校初めてですぅ!」


飛び上がって喜ぶアオイ。

王様の前ではしゃぎ過ぎるなよ!

失礼のないようにな。


「まぁ。男子生徒と火遊びがいいかしら、それとも教師との禁断の恋とか。うふふ……」


エミリアは唇の端を上げて、妖しい笑みを作る。

お前は何処に行ってもそればっかりだな。


「そんな暇あるのか?」


首を傾げるフィーナ。

学校なんか必要ないと言った感じだ。

自分で修業出来るということか。

頼りがいがある。


「そうよ。我が王国の魔王討伐軍に入るということは、我が王国直属の家来になるということですわ。だから、学校に入って教育が必要なのですわ!」


偉そうなアイラ姫。


そうなのだ。


これは学校イベント。


まぁ、よくある異世界物の学校イベントだ。

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