第64話 入学試験開始!サバイバルデスゲーム!

王立バイム学校


バイム一世がバイム王国建国と共に設置した、共学の学校だ。


一学年しかない。


一年で卒業だからだ。


この学校の生徒は100人。


つまり、毎年100人が入れ替わる。


その男女比率は半々。


バイム王国の親族や、近しい貴族の息子や娘が入学することが多い。

そこでは王国の歴史、魔法、数学、化学、外国語、龍語など、多岐に渡る学問を学ぶことが出来る。


指導は厳しく、途中退学する者も多い。


それだけに卒業すれば、様々な職業に就くことが出来る。


もちろん王国の仕事に就くことも。


受験資格は、身分が証明でき、20歳未満であること。

それだけ。

一般市民でも試験に合格すれば入学できる。


一般市民でも将来の希望が見えることで、入学を希望する者が多い。


ただし、その試験が難しい。



「はーい!試験を受ける者は並んでー!」


俺、フィーナ、アオイ、エミリアは受験生の列の後ろに並んだ。


「私達、王様のクエストをクリアしたのに、試験受けないといけないんですね」


アオイが残念そうに言う。

受験番号は451だ。


「バイム王のコネがあるからと言って、特別扱いはしないということか」


フィーナが特に興味も無さそうに言う。

受験番号は452だ。


「ああ!試験官はどんなイケメンかしら!早く会いたいわ!」


エミリア、こいつは無視しておこう。

受験番号は453だ。


「ま、皆、合格できるよう頑張ろうや!」


俺は皆を励ます係。

受験番号は454。


この学校強制イベントは、強制なだけに回避できない。


ここでの様々なイベントで、スキルアップし魔王と戦う力を付けることが出来る。

強制でなくても、進んだ方がいイベントだ。


ただし、死の可能性もあるくらい過酷だ。

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