第48話 俺、初めてのクラスチェンジに挑戦!

「アオイ、エミリア、フィーナ、一階はリムルに任せて俺たちは二階へ行くぞ!」


「え?でも……」


戸惑うアオイ。


「大丈夫だ。リムルなら!」


俺は戦うリムルの背中に、熱い視線を送った。


それを感じ取ったのか、リムルのやつ、戦いながらサムズアップして来た。


信頼してくれてありがとうとでも思っているのか。


「じゃ、いくぞ!」


「リムルさん、頑張ってください!」


「リムルちゃん、戦いが終わったらお姉さまが身体を癒してあげるからね」


「……」


女ども三者三様の反応しながら、二階への階段を昇る。


「あああおおおお!」


「おおあえいああ!」


一階よりも筋肉質な巨人たち。

上へ行くほど強くなっていく設定だ。


「邪魔だどけ!」


「え?カイトさん、戦わないの!?」


驚きの声を上げながらも着いて来るアオイ。


「ああ!一気に最上階まで昇り詰める!」


「で、でも……」


「大丈夫!俺に任せとけって!」


巨人は動きが遅い。

俺たちの素早さに翻弄され追いつくことが出来ない。

一気に最上階へと駆け上がる。


リムルのレベルが23になった。


リムルのレベルが24になった。


リムルのレベルが25になった。


物凄い速さでレベルアップするリムル。

俺たちが逃げながら最上階を目指している間に、パワーレベリングが順調に進んでいる様だ。


名前:リムル

レベル:25

年齢:16

体力:812

精神力:2094

攻撃力:765

防御力:610

幸運:1560

素早さ:704

職業:傭兵

装備:銀の剣、銀の鎧

スキル:正義の一閃、閃光切り、二段切り、ヒーローショット、火竜二刀流


伸びしろも半端なく、全てのステータスが一気に上昇している。


「ミナミ、状況を教えて!」


リムルの倒した巨人数は150人。カイトの倒した巨人数は12人


すげぇ差だ。

奴は今も下で巨人を倒しまくっている。


「だがな、逆転してやるぜ!」


そして、五階への階段を上る途中の踊り場。


ゲームでは、五階のボスを前にいったん休憩できるスペースとして設けられた回復場所だ。


ここで俺はあることをすると決めていた。


そう、それはクラスチェンジ!


クラスチェンジする?


ミナミの声が脳内に響く。


「ああ」


今のカイトがチェンジできるクラスはこれ。


・魔導士

・傭兵

・戦士

・付与術師

・闇術師

・武闘家

・遊び人

・アーチャー

・僧侶

・騎士


村人の俺は、全て下級職からしか選べない。

ちなみにクラスチェンジはレベル10からできる。

クラスチェンジしたら、レベル1になる。

チェンジしたクラスによっては、ステータスが変化する。

例えば魔導士が戦士にクラスチェンジすれば、精神力が減る代わりに、攻撃力が上がる。

ただし、スキルは継承される。

ゲームでは、様々なクラスにチェンジしつつスキルを身に付け、ステータスを上げて行くのがだいご味だ。

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