第12話 俺、順調にレベルアップする!

エブルボアを倒した。

経験値35をゲット。

10ゴルドを手に入れた。


ミナミの声が俺の脳内に響く。


もちろんエブルボアの肉はアイテムとしてもらっておく。

金の剣は肉がよく切れる。

もっと沢山手に入れて王都で売りさばきたいが、いかんせん、カバンに入らない。

空間魔法を施したアイテムボックスが欲しいところだ。

それは、もう少し進んだところで、手に入る算段はついている。

何たって、俺の頭の中にはこのゲーム情報が詰まっているのだ。


「さぁて、行こうか」


スライムが現れた。


ザクッ!


スライムを倒した。

経験値10をゲット。

5ゴルドを手に入れた。


大コウモリが現れた。


ザクッ!


大コウモリを倒した。

経験値12をゲット。

15ゴルドを手に入れた。


カイトはレベルアップした。

レベル2になった。


名前:カイト

年齢:16歳

レベル:1

体力:10

精神力:5

攻撃力:550

防御力:10

幸運:1

素早さ:14

職業:村人

装備:金の剣


から


名前:カイト

年齢:16歳

レベル:2

体力:12

精神力:15

攻撃力:555

防御力:15

幸運:11

素早さ:24

職業:村人

装備:金の剣

次のレベルまでに必要な経験値:100


「ふむ、金の剣でサクサクとモンスターを倒してあっさりレベルアップしたよ」


王都に着く前に、レベル上げをしておきたかった。


王都に行くまでに強くなっておけば、有利に進められるイベントが沢山あるのだ。


そのために、俺は少し危険をおかそうと思った。


「よし」


俺の視線の先には、まるで魔物が大きな口を開けたかのような、真っ暗な洞窟があった。


俺はそこに向かってパワーレベリングを試みることにした。

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