第7話 確かめたいことが山ほどあるので現実世界に戻りたい!!

竜暦197年211日


名前:カイト

年齢:16歳

レベル:1

体力:10

精神力:5

攻撃力:5

防御力:10

幸運:1

素早さ:14

職業:村人


ボッカケ村出身。


それが今の俺だ。


結局、死んだことでゲームの世界に転生した訳だ。

執着していた場所に転生出来て、それはそれで良かったのか悪かったのか。

ま、今後の自分の行い次第で、その辺りの結果は変わって来るんだろう。


それにしても気になることが一つある。


金髪野郎が俺にとどめを刺す時に発した言葉。


『復讐だ』


俺はあいつに何かしたのだろうか。


あいつと俺は……


「ミナミ、教えてくれ」


「何?」


「俺は現実世界に戻れるのか?」


「う~ん、多分、魔王を倒せばいいんじゃない?」


そうか。

ゲームナビゲーターであるミナミも分からないみたいだ。


「なぁ、ミナミ。お前は俺を召喚したんだよな。なら責任取ってそのあたり調べるなりして教えてくれよ」


村人が俺を振り返る。

ミナミの姿は見えない。

傍から見れば俺は独り言を言っている変なヤツだ。


「肉体が残ってれば戻れるかもね」


「肉体……」


まさか、俺の身体火葬とかされてないよな……

仮に死に掛けて、病院で手当てを受けているとしたら……

早く魔王を倒して、現実世界に戻ればまたやり直せるかも……



美憂にも会いたい。


そして……


『復讐だ』



俺はあいつに何をしたんだ?

確かめたい。

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