第10話 聖活魔法指導

 俺が領地運営で手が離せない状態なので、魔法ギルドのギルドマスター指示で聖魔法が適正検索されて居た、俺の弟子20人の内聖魔法Cランク以上の5人が選抜され伯爵領都に派遣されて来た。


「ロゼット・フォン・ロデス閣下!私はイリス男爵家嫡男イズルで有ります!適正は聖魔法Cランク火魔法Bランク!ご指導宜しくお願いします!」

 5人の内一番上位の爵位の者がリーダーとして挨拶してきた。


 続いて「コズモ准男爵家次女カリナ聖魔法Bランク水魔法Dランクです、ロデス閣下宜しくお願いします」

「ベンゼン騎士爵家三男シクロ聖魔法Cランク土魔法Bランクです、ロデス閣下宜しくお願いします」

「平民ロップ聖魔法Bランク火魔法Eランクです、ロデス閣下宜しくお願いします」

「平民セーラ聖魔法Aランク風魔法Cランクです、ロデス閣下宜しくお願いします」


「ん?ベンゼン騎士爵・・・シクロは騎士団長の息子か?」

「はい!父がいつもお世話になっております!ロデス閣下」


 俺が7歳と幼い外見のため、魔法ギルドが考慮したのだろう、5人の弟子はいずれも5~6歳と俺より年下を送って来た。

 俺は教会の『聖魔法』とは違うと言う意味で、聖なる力を活かす『聖活魔法』と名を着け指導を始めた。



 座学から始める。

「皆も一応『聖魔法の手引き書』を読んだ事があるはずだ!私もあの不完全な手引き書には悩まされた」

「お師匠様!謎の一文『聖魔法とは、聖なる力を発動するものなり』の事ですね?私はあの一文であきらめ、風魔法の指導を受けて居ました」

「お師匠様、私も諦めて水魔法の指導を受けて居ます」


 セーラとカリナ、女性の方が物怖ものおじせず話かけて来た。

「俺もあの一文が分からず、生活魔法の検索と手当に目一杯魔力を込めて、聖魔法の真似事から始めたもんだよ」

「えっ?では師匠!聖魔法使えないのですか?」

「いや、使えるよ。聖活魔法と俺が命名した聖魔法は、生活魔法に聖魔力を込めて発動させるものと思ってくれ」


「聖活魔法の理屈は分かりましたが『聖なる力を発動』って、どうやるのですか?」

「シクロ君、良い質問だ明日聖魔法の解放に、甘味ダンジョンに皆で探索に行く!そこで疑問は解決するだろう」





 翌朝集合場所に早目に行ったが、既に全員集合していた。

「全員に武器を渡す!これは聖属性の国宝剣だ!」

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