知的障害者や身体障害者は「できないこと」がある程度絞れるから支援策も進んで行くのでしょうが、精神障害者はほんとうに各々症状が違うため、なかなか一定のルールにのっとっての配慮というのは難しいのだと思う。
だからこそ、精神障害者が傍にいる人は「精神障害者ってどんな支援が必要なんだろう」と思った時に「ネット検索」するのではなく、本人に聞くか、日々の様子を観察して「その人そのもの」に対する理解を深めて欲しい。
まあ、この時点でたいていの人は「めんどくせーな。こっちだって忙しいんだからかまってちゃんの相手なんてしてらんねーよ」と思うだろう。
それがわかるから私も健常者の方がたくさんいらっしゃるところに行くのはためらいがある。
特に若い方、中学生から大学生くらいの方々の声を電車やバスの中で聞くのが個人的にすごく怖い。
うるさい、とかではなく怖いのだ。
だからといって「黙れ」というつもりはもちろんない。
おかしいのは私の方だ。
だからこそ、なかなか外に出る勇気が持てない。
その「外に出られない」ことを「甘え」と言われるのが私はつらい。
わかってくれなくてもいい。
ただ「ああ、この人はこういう人なんだな」と認めて攻撃しないで欲しい。
作者様が自分が障害者になるとはまったく思っていなかったように、このレビューを読んでいるあなたもある日突然障害者になるかもしれない。
明日は我が身、という言葉を胸に刻んで下さい。
世間に一石投じるこのエッセイを書いて下さった作者様に感謝をささげます。
以上です。
失礼いたしました。