情報

「魔族の繁殖速度上昇」


「地下拠点の拡大」


「大国への進出……急すぎたが為に失敗するばかりか魔族の犯行であるとバレた可能性あり」


「無人島への移住……全ての位置はわからない」


「邪神復活は百年後」


「少し早い代替わり」


「敵首魁の特定、失敗」


「最重要危険人物、セレーナ、アレイス、ニシャータ、剣落、アレイスター」


「逃避行開始」


「反攻作戦準備開始」


「革命軍の掌握……成功」


「商人への接触……失敗。障害はセレータ。至急の討伐必須」


「中小国の支配実行……進捗一割」


「情報漏えい防止のため、隔離による分断」


 僕はぶつぶつと小さな声で魔族から抜き取れる情報を淡々と抜き取っていく。


「……こんなものか」


 とれるだけの情報を取り切ったと判断した僕は魔族の頭をそのまま握りつぶす。

 まとめると、基本的には僕の想定通りだが、思ったよりも魔族側は抵抗しているとい行ったところかな。

 特に人手の増加はかなり面倒かもしれない。

 まさか強引に魔法で生殖能力を高め、大量に数を増やしているのは想定外だった。

 魔族は成長早いからな……。


「まぁ、良い」


 だが、それも込みでの戦略を建てればよいだけの話である。


「それじゃあみんな、さっさと帰ろうか」


「ちょっ!?」


「あっ、もういいのですか」


 やることを定めた僕は二人を引き連れてそのまま帰路へとつくのだった。

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