詩篇
第10話 慟哭
それは、叫びだ
声には、ならない
ただただ飢えたように手を伸ばす
誰を信じれば良いのか
誰なら頼っても良いのか
それすらわからない
僕には誰が残されているの
僕が手を掴める相手は誰なの
照らす光のひとつすら無く
暗闇がずっと続いてる
君を頼った
かつては、以前は、知る前は
けれど今は
頼ることで君を苦しめるとわかった今は
僕に残された手なんて
もうどこにも無いんだ
照らす光のひとつすら無く
暗闇がずっと続いてる
もう許されはしないのだ
僕が
奈落へと沈む
慟哭を抱えたまま
誰か、僕を救って欲しい
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