十六噺 生牡蠣

 私は月に使う食費を決めている。二万を食費に使い外食も二万に収まるようにしている。


 夏ならアイスクリームの誘惑に負けてしまうところだ。冬はそんな心配が無い。寒いから全く問題が無いのだ。


 ところが冬だからこその悩みがある。

 生牡蠣である。生牡蠣は発疹が出来ても三パック食べるくらいに好きである(後にアレルギーでは無いことが分かった)。


 生牡蠣は片栗粉で丁寧に洗い、ポン酢とネギを乗せて食らう。海のミルクに溺れてしまう。


 文章で生牡蠣の旨みを表現出来ないのが辛いが、あまりに表現出来ると当たった人や本当のアレルギーの人に大変むごいことをする羽目になる。

 程々の文章力で良かった。下手で本当に良かった。


 医療職の知り合いが牡蠣フライで当たったようで、月に五パック食らう私によく当たりませんねと言った。


 冷静に五パックは食べ過ぎたと思った。

 

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