十五噺 徒労
よくある話だと思う。
買い物に行ったのに財布を忘れた。車でスーパーに行ったのに車を忘れた。休憩中に電話しようとしたら携帯をオフィスに忘れた。
今回は図書館に本を返しに行こうとしたら返す本を忘れた。
何気にショックがでかい。
特に坂道が多い土地に住んでいるので、丘を下り、図書館に行き、返却ブースの前で大きめのカバンを開いた時の絶望感。
無い。あるはずの二冊が無い。天気の子の画集と温泉案内の雑誌が無い。どちらも図書館オススメコーナーに置いてあった二冊だ。
少なく済むように選んだ二冊。買い物もして帰る事を計算し、重くならないように吟味した二冊。
仕方が無い。三冊借りて行こうと図書カードの入ったカードケースを探したら、無い。しまった冷蔵庫の上に置いてきた。
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