第21話

 自分の寮の部屋へと移動した俺は新しいゲームのハード、プレイステージ5を開封して自分の部屋に設置していると冒険者手帳が光って通知音が鳴った。

 通知内容を見ると楓から連絡が入っており制服しか持ってないんだから外行き用の服くらい買っておけと言うお達しだ。


「やべぇゲームと玩具買って金残ってねぇかも……いくら残ってたっけ……」


 残金を確認すると15000円ちょいかぁ……まぁ……安いの適当に買えばなんとかなるか、買っておかないと楓がうるさそうだしなぁ。


「くそぉ……ゲームやりたかったけど、また買い物に出かけるかぁ……」


 どうせ買い物に外に行くのならマジックトイズバトラーとやらで遊べる公園にも行って見るのも良いか。

 とりあえず本体セットを開封してみる事にして、開けてみると操作グローブ、と50cmくらい大きさの本体の人形が入っていた。

 

 説明書を見ると、この黒い手袋を使って魔力登録をするとこの人形が動かせるみたいだ。


「えーっとグローブを右手に装着してっと……魔力を流したら……お!動く動く」


 人形の姿形が変形していき若干俺と似たような顔になった、こうやって自分だけのトイズバトラーが完成するのか。

 さてまずは防具のパッケージを開けてみるか。

 どれどれーっと一個目を開封してみると出てきたのは西洋鎧左腕パーツが出てきた。


「西洋鎧もかっこいいなぁ……って左部分だけ!?あれもこれも欲しいってなるってこう言う事かよ!!」


 これは揃えたいってなったら金がかかりそうだな、とりあえず全て開けてみるかと考え全て開けてみた結果が、アロハシャツ上、西洋鎧右腕×3、短ラン下×2、白スーツ上、ぐるぐる眼鏡、グラサンが入っていた。


 出たパーツを組み合わせると、両腕が西洋鎧で白いスーツの中にアロハシャツを着こなしズボンは短ランの制服というチグハグな恰好になってしまった。


「見方によっては……かっこいいか?いや恰好悪いな」


 今度買い物に行く事があったらまたパッケージを買う事を決意して次に武器のパッケージを開けてみる事にする。

 出てきた武器はボクシンググローブ、ダガー×4、木刀×2、青龍刀、こん棒、真・拳(青いオーラ)が出てきた。


「ただの拳なのに青いオーラまとってるだけなのにカッコいいなぁおい、こんなんも出てくるのか、中々かっこいいじゃん」


 どの武器を装備させるか少し考えて左は青いオーラを纏った真・拳を装着し、右手は木刀を装備させた。

 防具は何も言えないが武器は中々あたりだなと思えた。


「よしっと……これを本体と一緒に入ってた魔力遮断ボックスに入れて誤動作をしないようにしてんのか、こんなかにグローブも入れておくか」


 トイズバトラーをリュックに入れ俺はまた買い物へと向かうために外にでると寮母の姐さんが居た。


「お昼はどうしますか?」

「すんません、また買い物に行かなきゃいけないんで外で適当にすまします」

「わかりました、お気をつけて」

「いってきやーす」


 俺は寮から出てまた学校の地下ショッピングモールへとやってきた、服なんて適当に何か買えばいいかと思いメンズ服専門店に入ってみると値段を見て驚いた。


「白地のTシャツが……6000円だと……たっかぁ……」


 他にもっと安い服は無いかと探していると黒色のジャージ上下セットが1980円と白色のジャージ上下セットが1980円が売っていた、これを買っておけば楓も文句は言わないだろうと少し考えて即購入した。

 せっかく買ったので白色の上下ジャージに試着室で着替えさせて貰って外に出る事にした。


「よし、これで大丈夫だろ」


 楓がうるさいからな、写真を撮ってあいつらに写真送っておくかと思い冒険者手帳で自分の全体像を店員さんに撮ってもらい、俺の新ファッション白ジャージに腰に木刀を刺した姿を幸広と楓に私服買ったとメッセージを付けて送った。


「よし、んじゃあぐるぐる広場とやらに行くか」


 服屋から外に出て冒険者手帳で場所をチェックしながら進んでいると幸広から返事が返ってきた。

 昔のヤンキーかな……?と言うメッセージが送られてきた。

 幸広に返事をしようとしていると楓からもメッセージが返ってきた。

 ダサすぎ、一人で行かせた私が間違いだったと返信が来た。


 何故だ、こんなに動きやすくて過ごしやすいのに……まあ俺は気にしてないからまあいいかと思い俺はグルグル広場へと向かった。

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