諦めない心

読み続け、1年と数ヶ月が経った。

僕は1度書いてみようと試みた。


書ききれるかな…


そんな不安を胸に抱えながらも、スマホを手に取りアプリを開く。


この時代は楽だよな。スマホで小説が書ける。


そう思い本文に入る。思うように進まない。僕は、脳内から文章を絞り出すように書いた。

1話分は書くことが出来た。しかし納得できない。


まだ勉強が足りないのかな…?


僕は諦めず筆を進めてみた。

やはり、思ったようにいかない。2話目、3話目へと筆を進めるが、納得できない。筆が進まなくなった。


夢…諦めようかな……


そうマイナスな気持ちになり、夢を諦めるか諦めないかの狭間に立っていた。


でも、諦めたら…せっかく本気になったことだ。やり遂げよう。夢を叶えるんだ…!


そうは言っても、止まった筆はどうしても進まないのだ。


気晴らしに外に出るか…


外は晴れていて、鳥たちの歌声が耳を癒す。それと同時に心も癒された。

僕は河川敷に1人で座って川の流れを見ていた。


自然って凄いよな。鳥たちも、他の動物たちも、自分たちで頑張ってるんだから。

自然の生き物がそうなら、僕にだってできる…はず。


そう思い直し、家の方へと踵を返した。

家に着き、再び自分の机へと向かったのは8時過ぎだった。

毎日の読書記録は欠かさずしていた。暇さえあれば読書をしていた。


夢のためなら…


そう思うと自然と読む量が増える。

自分にとってはとてもいい事だ。夢へと近づけるから。


あぁ〜ぁ…疲れた


ふと時計を見ると深夜の2時をまわっている。いつものことだ。休憩を済ませ、再び読書を始めるが集中できない。


今日の読書はこれくらいにしとくか…


独り言を呟きながらベッドに入る。今日の成果は3冊。周りから見ると多いのかもしれない。しかし、僕にとっては1日3冊では物足りないのだ。


あ、やらかした。記録してない…覚えてるからいっか。


朝起きて、読書記録をしているノートを見て、僕は一瞬焦った。

着替えて学校へ行き、朝読書。休み時間、昼休みも読書に励む。周りの目なんて気にしない。


記録…っと。


今日は学校だけで2冊読み終えた。いつもよりペースが上がっている。


明日学校で読む本、置いて帰ろ。


そう思い、机の中に本を置いて教室を出る。

家に着き、晩ご飯や風呂を済ませ僕は部屋にこもる。そしてまた、読書の時間を1人で…


そうだ。授業中に考えて書いた小説の続きを書こう。


そう思ったのはいいものの、僕は学校のプリントを忘れて帰ってきていた。僕は落ち込みながら小説を開く。まだ遠い夢のために…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る