夢への階段

読書量を増やして半年。

僕が読むジャンルは余命が関わる感動系のものに定着していた。

同じ本を読んだり、新しく本を買って読んだりして勉強をした。

表現の仕方や、文章の書き方などをネットで調べたりもした。


難しい…やっぱり僕には……


そんなことを考えながら勉強をする。国語が得意なはずなのに、こんなにも難しいなんて思ってもいなかった。

未来のため、夢のために、僕はひたすらに努力した。


夢は叶えるもの。


そう胸に決め、僕は努力を続ける。




読書量を増やして1年。

1年の読書量が1000冊を超えていた。

読むのは簡単だ。

しかし、考えながら読むのは難しいことだ。

読んでいる本の情景が脳内に再生される。僕は、その幻影を脳内に焼き付けた。


ひたすら読んで、いくつもの表現を僕は学んだ。でも足りない。もっと読まなきゃ…


そう思いながら本を手に取る。

毎日毎日、手には本を持っている。こんなにも努力をしたのは初めてのことだ。身体的にも精神的にも疲れる。


夢なんて諦めてもいいんじゃないか?


こんなことを思いながらもこの思いを振り切って、僕は夢に向かってまるでイノシシかのようにまっすぐ突き進んだ。


せっかく本気になったんだ。諦めたら負けだろ。


いくつもの気持ちが交錯し続ける。

僕は負けたくないんだ。進み続けたらこの先に見えなかった光が見えるようになる。きっと…

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