登場人物紹介:第一章編
本編主人公。
年齢22歳、大学4年生。
身長179センチ、体重75キロ。
黒髪短髪。若干色素が抜けており、陽の光が当たると前髪が黄褐色に見える。
精悍な顔立ち。それなりのイケメン。
美味しいものを食べるのが好き。転じて料理好き。
本編開始時、細マッチョ一歩手前という体形だったが、ルソの街を出るころにはメッチャ良い身体に。
相手の懐に入るのが上手く、人と仲良くなることに才を持つ。
誰かと話すことが好きなことも、それに拍車をかけている。
本人もうっすら自覚はあったが、子供時代に誰彼構わず仲良くなったことで、自分のあずかり知らぬところで人間関係の不和が起きていた事実を知り、人間関係に悩んだ経験を持つ。
なお、本当に誰彼構わずだったので、当時の交友関係の広さは異常。聞き上手でアドバイスも的確だったため、この男に助けられた人間も多くいる。
この出来事以降、相手を理解できるようにと多くの本や資料を読み、人間観察をすることで、嘘や本音をある程度見抜けるようになる。
悩んでいた時期に打ち込めるものが欲しいと考え、合気道・躰道・弓道に出会う。
高校時代はひたすらにそれに打ち込んでいた。相手の動きを視ることに長けており、動体視力もとても良い。
当時は視界に入る人々を片っ端から、どうすれば制圧できるかと考えていた潜在的
自らと向き合うためのものとして打ち込んでいたため、ぶっちゃけ上達には無頓着。
それゆえ、自身の戦闘能力の高さに気付いていない。
元居た世界においても、調整・強化を施された人間、果ては改造を受けた人間すら、単身生身で相手取れるだけの実力を持っている。
イラついたり切れたり、戦闘中だったりすると口が悪くなる。
転移先の世界において、状況を全く読み込めぬまま、災害魔獣:コードネーム『人殺し』を討伐する。その後は記憶が曖昧だと装うことで無知をごまかしている。
戦士ギルドにおけるランクは翠楔級。初登録にて認められる最高ランク。現状拳闘士(仮)で登録中。
魔力量・器の規模は不明。大きいことは確か。
ピンチの際、当人にまったく覚えのない力・武器を振るう。
魔法についても、使ったことがあるかのように扱えることがある。
なお本人は、この由来不明の力に恐怖を覚えている。と同時に、解明し、自在に振るえることを目標の一つとしている。
目的は、元居た世界への帰還。
本編ヒロイン。
年齢19歳、大学1年生。
身長162センチ、体重55キロ。スリーサイズは上から89・60・81のDカップ。
肩口より少し長いセミロングの、よく手入れされた美しい濡れ羽色の髪を持つ少女。
式隆の初対面時の感想は「うわっ、美人」。
メイクすると美人だが、すっぴんは可愛い系というギャップマシマシな顔面を持つ。
幼少期から大学進学を果たすまでは勉強一筋だった。
大学進学後、メイクや服装に気を遣ったことで顔面偏差値の高さが露見。
同性からはやっかみ、異性からはアプローチを受けつつも、友人と呼べる存在が多くできる。
ただ、勉強一筋だったことによる弊害で、人付き合いはあまり得意ではない。
自分の意見をはっきりと言うことができなかった結果、厄介な先輩に目を付けられていた。
転移先の世界では早々に違法奴隷商に捕らえられ、一か月近く捕まっていた。
元居た世界での人間関係の経験、捕まっていた経験、右も左も分からない世界で、唯一真に心を許せそうな同郷の人間が自分のために死にかけた経験()を経て、精神的に大きく成長。意見もハッキリ言えるようになった。
しかし、式隆の隣に立つために強くならなければ、という強迫観念に囚われている。
魔力量・器ともに、若さにしてはとんでもなく大きい。具体的には、蒼灰級魔法士が努力の果てに行き着くレベルと同等。
努力すればした分だけ成長するタイプの天才。
ジール・カート
式隆が転移先で最初に出会う現地人の一人。
娘の魔法学園進学のため、所属していたギャング組織『マルカファミリー』からの足抜けインポッシブルミッションを敢行。式隆に助けられる形で成功し、脱退にこぎつけた。
それゆえ、式隆への感謝の念が非常に強い。
転移直後の右も左も分からない式隆を家に置き、面倒を見た。
街での式隆の活動に色々と融通を利かせ、助ける。
式隆の『人殺し』討伐の事実を知る数少ない人間の一人。
エルト・カート
式隆が転移先で最初に出会う現地人の一人。ジールの妻。料理が上手い。
本編での出番はほぼないが、夫の命を救い、娘の良き友人となった式隆にとても感謝している。
ふわふわした雰囲気の女性だが、物事をよく見ている。
昔はやんちゃしてたとかしてないとか…。
式隆の『人殺し』討伐の事実を知る数少ない人間の一人。
ミーア・カート
式隆が転移先で最初に出会う現地人の一人。ジールとエルトの娘。7歳。
年齢にそぐわない独立した自我と、しっかりした思考能力を持つ。その上、立ち回りやすさを重視して無知を装う。結果、周りは年相応の少女としか認識していない。気づいているのは母エルトくらい。
父を救った式隆によく懐いている。自身が抱く彼への感情の理解は浅く、そういった点は年相応。
ダステール魔法学園への入学が決まっているが、合格者としては歴代3位の若さ。
教師陣から大いに期待を寄せられている神童。
両親二人はこの事実を知っているが、一切態度を変えることなく娘と接し、その身を案じている。
幼いころ、『人殺し』の調査に同伴していたアーゼル王国の第二王女に憧れ、魔法士を志す。
式隆の『人殺し』討伐の事実を知る数少ない人間の一人。
デール
『マルカファミリー』の戦闘指南役。デカい。速い。めちゃ強い。
かつては冒険者として名を馳せた。それ以前の経歴は不明。
ルソ滞在中の式隆を鍛え上げた師。おそらく、式隆の戦闘能力を最もよく知る人物。
害獣や魔獣を相手にする際には巨大な戦斧を振るう。
勘も優れており、式隆の『人殺し』討伐の事実を察している。
なお、デールは本名ではなく略称。
クロム・テラード
ダステ国軍所属、首都ゼディア衛士隊副総長。31歳。二人いる副総長の怖い方。
現在は『人殺し』定期調査隊リーダー(交代制)も兼任している。
式隆が『人殺し』を討伐した約一か月後、彼とすれ違うタイミングで、調査隊を連れてルソの街へと入った。
『人殺し』討伐の事実を知り、ルソの街にて聞き込みと調査を行った結果、式隆を重要参考人と見なして追う事を決めている。
非常に賢く、武勇にも優れており、平民の出でありながら現在の役職についている。
ダヴィド・ローア
ノルトを中心としたいくつかの戦士ギルドを統括するギルドマスター。51歳。
ちょび髭(残念)イケメン。さぼり常習犯。
デールとは旧知で、彼の紹介状によって式隆の戦士ギルド加入を認めた。
槍使い。一線を退いてはいるが、現役時代と同等の強さ。
気だるげにしてはいるが、実は式隆と日奈美を非常に気にかけている。
二人がノルトから出た後は、保留にしていた『人殺し』の討伐報告の対応にてんてこ舞い。
ウーノ・エスタビ
魔法士ギルドから戦士ギルドへと派遣されている鑑定魔法士。29歳。ランクは紅彩級。
ノルトの戦士ギルドにおける、あらゆる鑑定の最高責任者。
ギルド内でのダヴィドの扱いは三本の指に入る上手さ。
式隆の魔力と器を正確に鑑定できなかったこと、日奈美のそれが自身を遥かに上回る異常なものだったことで、若干落ち込む。
なお、年齢と立場から鑑みれば、出世街道絶賛爆走中。その優秀さは広く認められている。
日奈美に魔法を教えた際には、その才能を見せつけられ、一周回ってモチベに繋げている。
レナート・ストロス
転移ほやほやの日奈美が捕らえられた違法奴隷商の元締め。国際指名手配犯。
過去、その業績を妬んだ者たちに冤罪をかけられるまでは、腕利きの奴隷商として名を馳せた。
人心の掌握が得意で、相手の懐に入るのが上手い。ただ、式隆のような天性のものではなく、経験と努力に裏打ちされた技術。
目的のためなら、築いた信用も平然と利用する。
式隆からの評価は「信用しちゃいけないタイプの糸目」。
自身を嵌めた黒幕と取引して違法奴隷商となり、数年にわたって違法奴隷の収集を行う。
一度は受け入れたものの、依然気に入らない現状に行動を起こすこともできず腐り続けていた。
そんな中、偶然が重なる形で式隆と出会い、感化される。
なんてことのないきっかけだったが、鬱憤に火がつく形となり、反旗を翻すことを決める。
なんだかんだ言って、第一章の作戦の根幹部分を担っていたのはコイツ。
身内にはごく当たり前のように気を遣うので、部下たちからは慕われている。
事件後は出頭。現在は社会奉仕活動中。
リト・ケリヤ
レナートの部下。器用。そのマメさから、レナートに色々と任せられることが多い。
誰に対しても敬語で話す。戦闘能力もあり、場を攪乱する戦い方が得意。魔力感知にも優れている。
最初にレナートに拾われたこともあり、部下たちの中ではオカン的ポジション。
年々鬱屈していく主を心配していたため、そこから解き放たれるきっかけとなった式隆には感謝している。
ダステールに旅立つ式隆に自作のレシピ本を渡した。喜び様が凄まじく、若干引く。
ワズガル・マリグナー
元子爵令息。将来を有望視された魔法士だったが、家督を継ぐ直前に気に入らない貴族を謀殺したことが露見し、捕らえられる。が、とある貴族の手引きで逃げ出し、姿をくらます。国際指名手配犯。
かつては魔法士ギルドで蒼灰級まで上り詰めた魔法士。
戦闘においては、多彩な魔法を行使して状況に応じた対応ができる。しかし本人は、遠距離から物量で押しつぶす戦法を好む。
レナートと同様にとある貴族からの指示で動く。元々尊敬していたことや、窮地から救ってもらったこと等が重なり、その貴族を主として敬愛している。
式隆との戦いにおいて、多彩な魔法で一方的に追い込むが、謎パワー(剣含む。式隆命名)を発現させた式隆に逆に追い込まれる。
最後は、限界が訪れた式隆との一騎打ちで、レナートの『
現在は捕らえられ、尋問を受けている。詳しい事情は話せない状態になっているようだ。
エルザ・ネガー
レナートの部下。責任感が強い。
拾ってくれたレナートへの感謝の念がとても大きく、役に立ちたい一心で魔力感知をひたすら洗練し続けていた。
その甲斐あって、魔力感知の範囲は非常に広い。
戦闘はからっきし。補助担当。
ランデ・マルトレ
ノルト戦士ギルドにて指南役を務める一人。戦士ギルドに訪れた式隆の実力を量るために戦い、後に身体強化魔法を教えた。
新人教育から昇給審査まで幅広くこなす大ベテラン。
それゆえ、ギルド登録のための試験にて式隆相手に防戦を強いられ、かなり落ち込んだ。
リグルド・イガサ
そういうことをする人々が集う宿屋(ラブホ)の経営者。
娘が悪質なナンパに絡まれていたところを式隆に助けられ、宿屋の部屋の一つ(最もボロい)をタダで貸していた。
愛称は「リグ」。
年齢21歳、大学3年生。
式隆の大学の後輩で、バイト先も同じ。かなり込み入った事情を持つ青年。
本人はこれを隠しており、式隆はその事情を全く知らない。
とある一件以来、式隆に強い恩を感じている。
店長
式隆のバイト先、喫茶『探し人』の店長。
定年間近だが、年齢にそぐわぬ若々しい外見を持つ。
コーヒースタンドの男
物知りお兄さん。大体何でも知ってる。
The World of Frontline ~ある人たらし転移者の受難と因果~ @takoyakiko
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