第30話

 まず、夜に出歩くとき、空を見て月を探す。大体、思ったより天頂の方にあり、首を曲げて上を見上げなければならない。曇っていなければ、満月の時はくらやみを周囲を少し押し広げて光が広がってたりする。大きさはまちまちだ。新月シンゲツの時は暗い。その周りで天体が広がっている。


天体は昔の人が、星と星をつなげて形を発想したり、運行を記録して、作物の収穫シュウカク時期を確認したという。昔の人すごいな。そうゆうことを思いつくというのは発想ハッソウがすごい。飛躍ヒヤクしているのかはたまた、ちミツ論理ロンリだてて検証ケンショウしているのか、その人に興味キョウミがわく。しかし、天体に興味が持てないと考えもしないだろう。


そして、昼の時も意外に多く月を見ることに気づく。昼間の月は青白く、少し神秘シンピ的な気もする。影が薄い。不吉フキツな気もする。そんな時は、科学的な視点で観察したりする。太陽と月の周期は違うから夜の印象のある月も昼間に出ることがあるのだなとか。あっクレーターが見えた。みたいな。しかし、日が高く昇ってくると、目立たなくなり、次第に気にしなくなる。注意しないと見れなくなってしまうのだ。


夜に雨が降ると、気づかない。そういえば気づかない。自分では結構眠りが浅いのかと思っているが、雨の音で目が覚めたという記憶はほぼ無い。朝起きてみて、地面が濡れていてやっと雨が降っていたのだなと気づく。雨は上空にある水蒸気が、温度や気圧の変化によって、液体に戻り、地表へと重力で引っ張られることにより降ってくる。そういえば、あの雲は氷の塊という話ではなかっただろうか。氷が空に浮いているのか。不思議だ。また、小さな水の塊が地表まで届くというのもなんか意外だ。表面張力ヒョウメンチョウリョクかなんかで四散シサンしないようになっているのだろうか。雨の日は星が見えないので何か刺激が足りない感じがする。胸の内でもやもやとした、ちょっとなんか落ち着かない感じ。


秋の空はとても高く、雲がとても遠くに見える。何か空気の冷たさのせいか、サビしく感じることもある。しかし、秋の夕焼けなどを見ていると、焼きイモが恋しくなる。つい、食べたくなる。印象として、秋の夕焼けはは焼き芋なのだ。その一方で、夏はとにかく明るい。太陽の光で世界中が明るくなっている。そんな印象だ。なんか向日葵ヒマワリを思い浮かべる。明るさが黄色の花弁とあっているのだろうか。

夏の暑さよりは冬の寒さの方が良い。子供のころや若いころは寒いのは苦手であったが、ふと気づくと寒いのを待ち焦がれていたりする。




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