第29話

 朝焼けの色が落ちてきて、ベージュからだんだん薄くなった白銀色ハクギンイロが感動を与える。その後、光沢が無くなった白もまた何の感情も持てない感じがいい。

風景のこと考えると、何か落ち着く。心が空っぽになる。


地学的には地球が丸いため、光の波がブレハバによって、見える波と見えない波があるらしい。それによって、色が変わってくるそうだ。地球が自転するからだんだん光源コウゲンの見えなかった幅の狭い波が見えるようになってきて、色が変わっていくのだろう。よくわかんないけど。まあ、地球の丸に一点から定規で端を通って直線を引くと、その接している部分の外側が、ちょうど朝焼けとか夕焼けなんだろうから、なんかそんな感じかと思う。


とにかく気持ちを落ち着けたいときは風景を見る。そうすると、例えば、雲があればずっと見れる。形が何に似ているとか、どんどん動いて形を変える感じとか。あるいはまったく動かないから、今か今かと動くのを待っているとか。


朝焼アサヤケけや夕焼けで色が変わることが不思議だ。理屈はわかっても不思議。あまり気にかけてないときはわからないが、よく見ているとなんでこんな色になるんだろうという空の色がある。例えば紫色。紫色になるときがある。夕方ごろ、青からだんだん日が落ちて、空の色が、赤っぽくなっていく。そうすると紫色に変化する。空が紫ってあまり印象深インショウブカくない。思っても見なかったことだ。でもいつも紫にはなるみたい。あまり注意を払っていないのだろうか。


とにかく、空を見ていると落ち着く。手持無沙汰テモチブサタの時は空を見る。気が付くと口が開けっ放しになったりする。人がいたら気を付けないと。大体雲を見る。それから周りの意外に青い空間をジーっと見てみる。それから、自然にだんだんほかの場所に目が移っていき、また意識して同じ場所に戻ったりする。


空の向こうは宇宙空間で何もない。らしい。行ったことがないから確認のしようも無い。たぶん、空の青さはオゾン層の青さなのかもしれない。違うかもしれない。でも、オゾン層はなんか青って印象がある。オゾンて酸素の親せきのようなものだった。酸素が青色というのは聞いたことがなかったか。宇宙の何もない状態が黒なのは光が目に届いていないせいか?闇なのか。まあ、いろいろ考えてみてもなんか不思議な感じがする。


とにかく、空を見ているとなんか落ち着く。気持ちが開放的になるのだろう。そうすることで、生きている環境から解放され、いろいろな悩み事が考えづらい状況になるのだ。







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