第二節

第31話

 欲求ヨッキュウは強い方だと思う。あえて、欲望ヨクボウではなく欲求とゆう言葉を使ってしまった。ビビりなのだ。強いというのは、まず、何かやりたいとかほしいと思うと、その気持ちがどんどん膨らんでいくようで怖い。

そのために、抑制ヨクセイが強くなっている気はする。そんなことはないか。なるべくお金を使わないように、日常は同じように繰り返す。その方が無駄ムダなことをしなくて済むからだ。結果としてお金は使わない。


おいしい食事は好きだ。肉類が小さいころから好物だった。母親にはそういう認識をされていた気がする。だけれども野菜など健康的なものを食べないと不安になる。もやしなんかもシャキシャキしてみ応えが気持ちいい。レタスもいい。サラダは食べるが、レタスが入っていないと何か物足りない。酸っぱめの味付けするのも疲れが取れそうだし、クセになっていい。


ほしいものもたくさんある。昔から物欲ブツヨクはあったように思う。時計や車などは欲しいものがあった。あまり、買う機会はなかったが。一度、やや高めの腕時計を購入してみたが、なかなかつける機会に巡り合わなかった。それ以来、あまり、腕時計を買う気も出ない。一方で、金はない。まあ、あまりいい働きではないので当然だが。お金がないとほしいものが買えないので苦しくなる。ないときには特にモノが欲しくなるものだ。


知りたいことはいろいろある。一つのことを知ると、それに付随フズイしたいろいろなものが知りたくなったりする。ただ勉強をするのは苦手だ。勉強は決められたことを訓練するのが、当たり前だが、一つ勉強をすると、ほかも勉強しなきゃと思い、収拾がつかなくなったりする。たぶん欲望に振り回されているのだ。知識欲に。だから自分は最近は勉強はあまり好きではない。ただ、一度一生やろっかなーみたいに考えていた時期があったので、やや惰性ダセイで続けている。


異性は好きだ。だがもてない。たぶん努力が足りていないのだろう。それとタイミング。もしかして、相手が自分のこと好きなんじゃないかなーなんて思ったときは大抵、相手はすでにいなかったりする。同性は好きではない。昔は違ったが、今は競争相手とした方が楽だ。抑制ができない感情や欲求、それらを制御するという課題がある。しかし、前途は多難だ。何歳になっても。


一概に欲望といっても、いろいろなものがあるが、しかし、根源的コンゲンテキには何か足りていないものを満たしたいという気持ちというか意志のようなものだと思う。厄介なのは、足りてもさらに欲が出てしまうということだ。




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