第17話
初めて働いたのは父親の会社の、下請けのようなことを家でやらせていただいて、家族でバイトみたいなことをした時だった。その時は、家の倉庫みたいなところを仕事場として、ちょっとした工場みたいに作業を行った。忙しい
単純作業で慣れるまできつかったのを覚えている気がする。しかし、その時の経験によって、大人になって働き始めた時に、その仕事がどれほどきつくてもそれほど苦にならなくなった。
実は
ともかく、自分のパソコンの技術はその職安で就活のスキルとして身につけたものだった。今でもそれは感謝している。
あと、仕事といえば、保険か。国民年金、労働保険、
就職は一度したが長続きはしなかった。今にして思えば、頑張りすぎていたのかもしれない。自分を良く見せよう、何とかみんなに気に入られようという気持ちから、自分に合わないことを無理をしてやっていた気がしなくもない。仕事を考えた場合、その仕事に関わる人全体で行われるものであって、自分だけということはない。自分の選択によってうまくいったためしはなく、目上の方に従っていた方がよかった気はする。しかし、それは正直きつい。何か意にそぐわない、とかそのまんま体がきつかったりする。それはどうしようもない。人に言われたことを砂に水がしみこむようにすっと入ることができる人って本当にいるのだろうか?
とにかく、なんだかんだで今は個人で仕事をしている。とても気は楽だ。将来の不安は常にあるが、自分で自分の人生を作り上げている気はする。しかし一方で、そういう考え方はとても危険で、何かに所属しているという意識を持たねば、
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