第10話

 最初にスマホを持った時、もちろんアプリにはまった。何かわけもなく、アプリをダウンロードしては消して、ダウンロードしては消してした。自分に合った仕様にしたくて格好をつけてカスタマイズしている気になっていた。


そのため、通信料が増えていった。そしていつの間にか携帯通信料が一桁変わって、心底ビビった。その後は通信料をどうやって抑え込むか結構一生懸命試行錯誤した。その結果、現在の使用の感じに落ち着いていったように思う。


パソコンのソフトに似ていたが、それほど多機能でもなかった。しかし、やれることが限定している分、できることやることが決まっていて使いやすかった。それは大きな利点だと思う。パソコンのソフトだといろいろ遊んでしまう。いろんな機能を試したくなってしまう。そういうことに時間を取られていく。


まず、アプリから外部、ウェブを通してインターネットにつながり、他人とつながれるということがとても画期的だ。アンケートなどのデータ収集もあっという間にできる。業務の効率化に神がかって貢献している。しかし、そういうことは使い慣れてくると全く気にならない。感謝すらしない。まあ当たり前なんだけど。


基本的に携帯電話、電話は話ができればいいというスタンスだったが、アプリには魔的な魅力があった。どうしても使いたくなってしまう。ついついやりすぎて、気が付くと通信量が自分の脳内設定限界を超えていたりする。


とにかく道具、機械いじりが好きなのだ。生物を観察するのも好きだ。基本的に理系な性格だ。

昔、パソコンを部品から作るのが流行っていたころ、自分もやってみたいと思ったが結局やらなかった。今にして思うと、パソコンを自作して、パソコンの機能が上がるわけもなく、よくよく考えてみたら、パソコンのスペックをあげてもらった方が自分としてはいいかななんて思ってしまったりもする。ハードよりはソフト派なのだ。


それはともかく、ソフトであるアプリを使ってみると、とても使いやすい。あまり多機能ではないからだ。下手をすると一度か二度の操作で手間が足りてしまったりする。その結果、それらのサービスを利用したりすることにつながっていく。楽しいといえば楽しいが、なんか手の内で転がされている気分だ。


といってもアプリは便利だ。アプリ推しなのか、アンチアプリなのかわからない文章となってしまったが、自分でも自分の気持ちがわからない。


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