第7話

 スマホのメモ帳は好きだ。パソコンの文章作成用の機能を携帯電話で使えるというのがとても画期的で便利に思えた。

パソコンのブラインドタッチは結構練習した。楽しかった。自分の技術が上がるのを実感するのは実に楽しい。最初、キーの位置がどこにあるか視認しながらゆっくりゆっくり、間違えてやり直してはゆっくり打ち込んでいく感じだったのが、1カ月も練習すれば、空間認知機能とでもいうのであろうか、文字を頭で認識しただけで、指がそのキーを自動的に押している。

なので、パソコンにはそこそこはまった。あまり玄人好みのするようなはまり方ではないが、一般的に使えるようになるよう知識をつけたり、練習したりした。インターネットもかなり後からだが利用するようになっていった。


そのネットが一般的に普及するにつれ、何か、ネットによる可能性がどんどん広がっていったような気がする。最初、インターネットを利用するとき、ホームページとサイトの違いが判らなかった。今でもあまり考えたことはないが、まずは、ヤフーの検索サイトを利用したのを覚えている。アカウントをびっくりどっきり作ってみた。msnのホットメールを最初に利用したのだったっけか?そのアカウントは忘却の彼方でもはやまだあるのか消したかも覚えていない。フリーメールなんかこれ利用しちゃっていいのラッキーなんて考えたりもした。ほぼ使わなかったが。現在ではジーメールを利用している。最近になってようやくそのアカウントをちょこちょこ使っている。主にアイ・ディーとしてだが。スマホのアプリを利用するにはそれが必要だ。


そして、スマホが活躍するようになると、ほんとに手軽に生活の一部としてネットを利用できるようになっていった。確か、昔、難しい言い方でユビキタスというのだったっけ。一人一台の端末を持ち、すべてコンピューターによって、いろいろな生活における場面に対応できる感じ、そういう世界観だったっけ。これほど、世の中が変わっていくとは思わなかった。実感として変化に困った感じがしないのも不思議だ。便利なアプリによって、遊びから生活、仕事までできるそんな世の中になってしまった。


不安がないわけではないが、便利には勝てない。昔見た漫画の『21エモン』をたまに思い出す。ずっとあの漫画の世界を目指してきた。(笑)ほんとはほとんど覚えていないのだけれど、遊ぶだけで賃金がもらえるというくだりだけ鮮明に覚えている。反省。

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