第二章
第一節
第26話
時期的には
自然を感じようと努力する派だ。ただ才能はないかも。
とにかく花が咲いていると、見る。気になる。全体的な色彩とその個々の花の色。匂いはあまり気にしない。小さいころから自分の鼻は悪かったからだ。匂いはあまり気にしないが、バラの香りは
鳥も気になる。まず朝早くに鳴く鳥。寒い時期は遠くまで音が響く。鳴いている声と鳥の姿は印象が必ずしも一致しない。可愛らしい声で鳴いている鳥が必ずしも可愛いとは限らず、きれいな鳥が必ずしもきれいな声ではない。川辺にそっと立つ白い大きな鳥もいい。ほっそりとしていてなんかつやっぽい。体の大きさに反比例して動きは少ない。小さくて黒くてちょこちょこするやつも好きだ。同じ時期につがいになり雛を育てる。川なので流されないか、見ていて心配になる。
山の風景はじっくり見る。
夜空で晴れていたら必ず月は見る。星も見る。月はきれいだと思うが、思ったより表面が見えづらかったり、思っていた以上に光ってたりとやんわりとだが自分の期待を裏切ったりする。ほんとに微細だが。星は自分の期待しているものより小さい。小さすぎる。だから、点として見て星の位置を再認識する。その後、色がついているなと気が付き、何色か意識してみようとする。この星の色がこれだと思うと次の星は何色かと期待したりする。
空から降る雨の日は音が気になる。しとしと降っていて雨かなと思うと、窓を開けて確認する。まあ、雨の日もそうでない日もある。急にザーッと降りだすと少しびっくりする。朝起きて、地面が
自然現象って不思議だね。あって当然のようにそこにあるから。
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