現在:繁華街にて
またある日の事。大仁は
(このあたりか……。例の『化け猫』がいるのは)
『繁華街の化け猫』の話を聞いたのは、先日バーで知り合った
「全身ズタズタの変死体が何件も見つかってるんすよ。
「この
ビルとビルの狭間にある路地裏の中で、その一本だけが異様な
一歩踏み込んだ瞬間、闇の中から
「っ!」
大仁は
『ヴぅー、ァあーっ‼︎』
現れたのは、大人の身長以上はあろうかという巨大なネコ
『ニンゲン、キエろ!』
モノノケの
「
『ニンゲン、こどモ、コロし、た!コども、ころシ、テ、ステた!』
モノノケの
「そうか。家族を殺されたのか。何の罪もない家族を……」
『だかラ、ニンゲン、コろす!こどもとおなジして、ころす!』
大仁は
「俺も……、俺も同じだ。お前と
『ハァ?』
モノノケは
「
足元に血溜まりが出来るまで引き裂かれても、大仁はなおモノノケから手を離さない。
「君の子供たちも一緒に連れて行こう。あったかい
根負けしたのだろうか。モノノケの攻撃が止まる。
『……ほんトォ?』
「ああ、ホントだよ」
大仁の手がモノノケの
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