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バーカウンターの
「あ、お疲れっす。えーと確か、
「
大仁の口からスラスラと反田のプロフィールが出てくる。仕事で関わる人間の名前と経歴は
「はい。春から
反田は新卒の新人刑事。今年で
「そうか。慣れない事ばかりで大変だろう」
「いやいや、新鮮で毎日楽しいです」
大仁の前におつまみのプレートが置かれる。
「反田君、少しもらってくれないか?」
「あ、いや、その……」
しどろもどろの反田に代わり、腹の虫が元気に返答した。
「うう、すんません……」
「ははは。良いんだ、俺も少し量が多いと思っていたからな」
反田の頼んだ酒と大仁の頼んだつまみが程よく減ってきた頃。
「ところで反田君、アニメやゲームは
「ええ、まあ、人並みには」
反田の返事を聞いた大仁は、プレートに視線を落として質問した。
「……不死身の怪物を殺すには、どうすればいいと思う」
「えー?不死身ってつまり、死なないってコトっすよね。……うーん」
反田が考え込む。
「火山の
「マグマの中から自力で
「じゃあ、ミキサーにかけるとか」
「ミキサーの中で再生して、危うく永遠に回し続ける羽目になりそうだった」
「なら、
「溶けたそばから治るから全く減らなかった」
言葉に詰まった反田が頭を
「何すかソレ。ムテキじゃないっすか!ズルですよー、ズル」
反田は
「ハハっ、そうだな」
大仁は乾いた笑いを
「んー、じゃあもう太陽!宇宙行って太陽にブチ込むしか無いっすよ」
「太陽、か……」
「ま、今度試してみるよ」
大仁はおどけた調子で反田の提案を笑い飛ばした。
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